住まいの雑学
55
SUUMOジャーナル ピックアップ
2012年7月4日 (水)

「床上」「床下」浸水の違いってなに? またそれを防ぐためには?

「床上」「床下」浸水の違いってなに? またそれを防ぐためには?
Photo: Hemera / thinkstock

今日も東京は真夏のような天気。この季節になると、ニュースなどでよく耳にするのが、大雨や台風などの水害による「床上浸水」や「床下浸水」といった被害だ。とくに近年では都市部でも、“ゲリラ豪雨”と呼ばれる集中豪雨が、街の下水道の排水能力を大きく上回る雨量をもたらし、多くの被害が報告されている。

ところで、この「床上浸水」と「床下浸水」、いったいどのような違いがあるのだろうか。宮城県の公式ホームページにある危機対策課のページによると、

・「床上浸水」とは,住家の床より上に浸水したもの及び全壊・半壊には該当しないが,土砂竹木の堆積により一時的に居住することができないものとする。
・「床下浸水」とは,床上浸水に至らない程度に浸水したものとする。

とあり、内閣府が定める災害による被害認定基準でも同様の解釈がされている。まさに、読んで字の如く両者の違いは明らかだ。

とはいえ、床上はもちろん、床下にだって歩けないほど浸水されては堪らない。このような水害から家を守る為に、ゲリラ豪雨が多発する都市部では行政によってさまざまな対策が講じられている。

例えば東京都板橋区では、「止水板設置工事助成制度」というのを設けており、住宅の出入り口に止水板を設置する際、工事費用の一部を区が助成するようになっている。また、区内各所に「土のうステーション」を設置し、大雨時には近隣の住民に配布するなど、雨への対策がさまざまな形でなされているようだ。

ここに挙げた板橋区に限らず、全国の各区市町村で防災対策に取り組んでいるので、自宅や職場がある地域のホームページを一度はチェックしておきたい。

前の記事 表札をかける派VSかけない派 各々の事情・主張
次の記事 早食い大会で活躍する日本人。なぜ早食いってこうもおもしろい?
SUUMOで住まいを探してみよう