住まいの雑学
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2014年4月16日 (水)

近代建築の巨匠!フランク・ロイド・ライトの天才的デザイン

ライトの代表作の一つ、グッゲンハイム美術館(写真:sepavo / 123RF ストックフォト)
写真:sepavo / 123RF ストックフォト

大人向けLEGOのレゴアーキテクチャー(http://www.sempre.jp/brand/LEGO-Architecture/#http://www.sempre.jp/brand/LEGO-Architecture/)で、今、建築家のフランク・ロイド・ライト(以下、F・L・ライト)が話題となっている。近代建築の三大巨匠の一人と言われるF・L・ライトは、旧帝国ホテルやグッゲンハイム美術館の設計者としても知られている人物だ。

“デザインとは、自然の要素を純粋に幾何学的な表現手段によって抽象することである”と語ったF・L・ライトの天才的デサインに影響を受けた建築家も多い。

そんなF・L・ライト建築が見られる場所が、日本にもある。今回はその中の一つ、東京・西池袋にある自由学園明日館に注目し、同館の広報である吉川さんに詳しいお話を伺ってみた。

「自由学園明日館は、1921年に、F・L・ライトとその高弟・遠藤新によって、自由学園の元校舎として建てられました。1934年に学校機能を東京・東久留米市に移し、建物は卒業生の活動の場として使われたりしていましたが、老朽化が進んで取り壊しを決めていたこともあるのです」

なるほど。そんな危機もあったとは。歴史ある建物の保存はさぞ大変なことなのだろう。

「多くの方のご尽力があって保存することが決まり、1997年に国の重要文化財に指定されました。その後、4年かけて保存修理工事を行いました」

ちなみに建物の見学などはできるのでしょうか?

「見学もできますし、会議やコンサートのための会場のお貸出し、公開講座、結婚式など多目的にご利用いただける施設となっています。動態保存のモデルケースとして一般公開するという道を選択できたのは、都心に位置する立地条件ならではです」

ほかにも建築物ではないが、F・L・ライトデザインを採用しているものとしてACMEのローラーボールペン(http://www.acme-jp.com/frank_lloyd_wright/#http://acme-jp.com/frank_lloyd_wright/)などがある。天才的な幾何学的抽象デザインの素晴らしさを身近に感じられ、いつでもF・L・ライトに触れられるアイテムとなっている。

じつはこんなに身近にあった天才の作品。何かのおりに訪れて、巨匠のデザインを肌で感じてみてはいかがだろうか。

自由学園明日館の見学情報:
住所:〒171-0021 豊島区西池袋2-31-3
TEL:03-3971-7535
見学料:見学のみ400円、喫茶付見学600円、お酒付見学1000円(夜間見学のみ)
開館時間:10時~16時
夜間見学:18時~21時(毎月第3金曜日)
休日見学:10時~17時(月1日程度)
休館日:月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は翌日)、年末年始
※土日祝日の見学の際はお問い合わせください
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