「☆」=押せば買う、「B」=ブラックリスト……玄関マーキングに要注意!

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最近は個人宅の防犯意識も上昇し、年々、空き巣は減少傾向にある。だからといって、油断は禁物。あなたの部屋に空き巣や訪問販売の下見が来ているかも!

入居するときにはなかった落書きが増えていたら、要注意!

入居するときにはなかった落書きが増えていたら、要注意!

さて、みなさんはマーキングという言葉をご存じだろうか? マーキングとは、空き巣や訪問販売業者が部屋に下見に来た際に、玄関周りやポストなどに、住人の属性や年齢、在宅時間などの情報について印をつけていくことを指す。ほかにもインターホンや表札、郵便受け、電気メーターなどに書き込まれることが多い。

ここで一般的に書き込まれているマーキングの事例を見てみよう。

一般的に言われている書き込みの事例

M:独身男性
W:独身女性
F:家族
S:一人暮らし
☆:押せば買う
×:断られた
××:2回断られた
K:ドアも開けられず断られた
ケ:ケンカをした
ウル:うるさい
ム:むかつく
B:ブラックリスト
金色シール:お金がある
1923:19時頃帰宅、23時就寝
11-15R(ル):11時から15時が留守

これらのマークは、あくまでも一例で業者やグループ内でわかるように記載しているケースもある。では、このようなマーキングを発見したら消しておけば安心なの? 防犯やセキュリティに詳しいラストフォートの鈴木靖充さんに話を聞いた。

「マジックなどで書かれている場合は除光液などで消すことも可能です。ただし、消すことが必ず有効な手段ではないこともあります。消したことにより逆恨みを受ける危険性もあるので、一概に『安心』と申し上げることはできません」

なるほど。では、どのような対策をとればいいのだろうか?

「個人で出来る対策としては、普段からの戸締まり強化、窓の二重ロック、サムターン回し対策などがあります。また、賃貸管理会社による防犯対策は有効です。たとえば、防犯カメラの設置や出入管理の導入などが挙げられます」

自宅だけではなく、隣近所でもマーキングをみかけたら、マンション・アパート全体や地域全体で狙われている可能性もある。安全な暮らしを確保するために、管理会社や地域の町内会で報告、相談するようにしよう。

マーキングは、いつ書かれてもおかしくない。細目に戸締まりをしたり、見知らぬ人の突然の訪問に気をつけたりするなど、日々の防犯対策から怠らないようにしたい。

(ミノシマタカコ+ノオト)

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