今年は猛暑か冷夏か、予測のわかれるところだが、今年も節電要請がはじまり、なるべくクーラーを使わずゴーヤなど緑のカーテンで夏を涼しく過ごしたいものだ。強い日差しをさえぎって環境にも良いということで、ここ数年注目されている緑のカーテンは、夏を快適に過ごすための強い味方。でもすでに夏直前…。いまからでも緑のカーテンづくりは間に合うのか?!
昔から日本人は、アサガオやヘチマ、ヒョウタンなど夏につるを伸ばす植物をうまく利用して日陰をつくり、夏を涼しく過ごす工夫をしてきた。最近では学校や区役所などの公共機関、企業のオフィスなどでも省エネの観点からこうした植物の利用が「緑のカーテン」として人気になっている。
しかし何といっても緑のカーテンで人気が高いのはゴーヤだ。その人気ぶりの背景には、成長の早さがあるようだ。「梅雨が明けて真夏の日差しをあびると1日に10㎝は伸びますから、20日もあれば2mをこえ、りっぱな緑のカーテンができます」
と言うのはホームピック三鷹店・グリーン&ガーデニング館の稲田春夫主任。ただしすでに種まきの時期はすぎているので、苗を手に入れるのが条件だ。
ゴーヤの苗は写真の「ほろにがゴーヤ」のように比較的小さなモノを選ぶとよいとのこと。
「つるが伸びすぎたものを植えると、どうしても緑のカーテンの裾のほうが、スカスカになっちゃうんです」(前出の稲田さん)
ちなみに、ホームピック三鷹店では7月の中旬すぎまでゴーヤの苗を各種取り扱っているが、ほかのホームセンターでは苗の販売は6月いっぱいというところも多かった。6月に入って気温が上がるとお店に置いたゴーヤの苗はどんどん伸びてしまう。写真のような苗を常備しておくのはなかなかたいへんらしい。
最近では、緑のカーテン用に改良され上に伸びやすくてあまり実がならないカーテンゴーヤや、実の小さなミニゴーヤ、逆に実の太いアバシゴーヤなど、さまざまな品種の苗が売られている。だがこの時期は贅沢は言っていられない。どれを植えても緑のカーテンは今からでも十分間に合うが、上の写真のように、裾の部分にはタップリ葉がついており、苗の高さはできるだけ育ちすぎていないものを選んで購入しよう。
育て方のポイントは、「たっぷりの土が入る大きめのプランターに植えること。、そして水を切らさないこと。これに注意していれば、まず大丈夫」(前出の稲田さん)
幅1m深さ25㎝ぐらいのプランターに2株ぐらいでちょうどいい。土は普通の培養土でいいが、はやく成長させたいなら肥料のたっぷり入ったものを選ぶといい。このプランターは2重底になっていて一定量の水をためることができるので、多めに水をやっても根腐れせず、水やりを忘れたときも安心だ。
ゴーヤのつるをカーテン状に這わせるには、ネットを使うが写真のようにホームセンターなどではゴーヤネットとしてセット販売もされている。もちろん支柱とネットを別々に買って組み合わせれば庭やベランダのスペースに合わせたゴーヤのカーテンが完成だ。緑のカーテンの管理の仕方やゴーヤの育て方については、下記にサイトを紹介しているが、そのほか色々なサイトに詳しく紹介されているので、そちらもぜひみてほしい。
そろそろ強い夏の日差しも顔をのぞかせる今日このごろ。ゴーヤの苗が手に入れば、緑のカーテンづくりはまだまだ間に合うので、ぜひチャレンジしていただきたい。
明星学園 おやじ会 (写真提供)
HP:http://myojooyaji.tamaliver.jp/c11372_1.html