【お部屋探訪】サブカルアイドル・緑川百々子編

公開日:2014年8月29日

友だちの部屋に遊びに行くような感覚で、有名人の部屋に上がりこんでみたい……。そんな妄想から始まった当連載。第2回目の訪問先は、“サブカルアイドル”緑川百々子ちゃんの部屋だ。普段の部屋での過ごし方やこだわりのポイント、さらには大号泣動画が話題になったアイドルオーディション「ミスiD」についても聞いてみたい。

「好きなマンガやCDは、常に見えるところに置いておきたい」(緑川さん)

「好きなマンガやCDは、常に見えるところに置いておきたい」(緑川さん)

「マンガは2,000冊以上あるかも……」

「本当になにもないですよ」と案内された百々子ちゃんの部屋。「サブカル系」と聞くと、なんとなくモノで埋め尽くされた部屋を想像していたが、白を基調にしたシンプルな一室だ。

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現在20歳の百々子ちゃんは、神奈川県にある実家で両親と暮らしている。一人暮らしへの憧れはないのだろうか?

「憧れはありますね。けれど仕事で都内に行くにしても通えない距離じゃないし、大学もわりと近いから、便利なんですよ。もしかしたら、大学卒業をきっかけに始めるかも。住むなら、中野か下北がいいなぁ」

部屋を見渡すと、目につくのは、大量のマンガやCD。実は百々子ちゃん、筋肉少女帯やMOON RIDERS、福満しげゆき、山本直樹など、いわゆる「サブカル」を愛する少女なのだ。友だちがいなかった中学校時代は通学路にあった本屋に頻繁に通い、そのころからサブカル系の音楽や本を買い漁るようになったという。

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「本は売らない主義なんで、増え続けていますね。ここにあるのはごく一部。自分の部屋には収まりきらず、両親の寝室まで侵出していて……。数えたことはないですが、おそらく2,000冊以上はあると思います。なかでもお気に入りは、福本信行先生作『銀と金』の3巻。好きな巻は何度も繰り返し読むんですが、いろんな場所に持ち歩いていたらよく紛失するんです。なので、今は3巻だけがありません(笑)」

福本信行氏の作品はすべて読破しており、麻雀マンガ「アカギ」を読むために独学で麻雀を勉強。オンライン対戦などで実践を積んでから、物語を楽しんだそうだ。

部屋ではなにをしているの? こだわりポイントは?

そんな百々子ちゃんだが、普段、部屋ではどのように過ごしているのだろうか?

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「部屋では、マンガを読んでいるか、携帯をイジッているか、寝ていますね。ベッドでゴロゴロしながら好きなマンガを読んでいる時間が幸せです。あ、最近はギターも練習しています。買ったのはずっと前で、しばらく放置しちゃったんですけど、ちゃんと再チャレンジしました。簡単な曲なら、なんとか弾けるくらいまで上達しました」

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所有しているギターはフェンダー社の「テレキャスター」。NUMBER GIRLの向井秀徳氏の影響でこのギターを購入したそうだ。「部屋の防音対策はちゃんとしているので大丈夫です」と百々子ちゃん。

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「こだわりはやっぱり本棚。好きなマンガやCD、フィギュアはいつでも目につくところに置いています。ゴチャゴチャしているのは、あんまり好きじゃないんですよね。シンプルな方が落ち着きます」

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中野ブロードウェイで購入した画家・山本タカト氏の「アリスの選択」サイン入りポスターもお気に入りとか。枕元には、カミイショータグループの1stアルバム「ROLL」のポスターも見られる。

百々子ちゃんは、ニコニコ生放送やmixiなどがきっかけとなった“インターネット発のアイドル”でもある。しかし、部屋にパソコンは見当たらない。どうして? と聞いたところ「部屋にあったら、ずっとやりっ放しになっちゃう。だから1階のリビングに置いて自主規制しています」とのこと。

「二番目に大切な人と猫のいる小さなアパートで暮らしたい」

そんな百々子ちゃんだが、以前、Twitterで「二番目に大切な人と猫のいる小さなアパートで静かに暮らす事が一番の夢です」とツイートしている。一番目の人じゃなくていいの?

「そのとき、なにを考えていたんでしょうかね(笑)。正直、覚えていないです。けれど、広い家とかには興味ないんですよね。猫がいて、そこに猫が好きな人と一緒に暮らせれば、それで幸せです」

男の子の部屋でチェックするポイントは?

「やっぱり本棚ですかね。どんな本を読んでいるのかチェックして、自分の趣味と合ったものがあればうれしいですね。男の子の部屋は、ゴチャゴチャしていても構いません。むしろその方が好きかも」

大号泣のワケは? ミスID中間発表を終えて

「新しいタイプの女の子を発掘し、育てる」がコンセプトのアイドルオーディション「ミスiD」(講談社主催)。第3回目の「ミスiD2015」に百々子ちゃんもエントリーし、その自己紹介動画が話題となっている。

途中からカメラの前で大号泣。泣き叫ぶように、メッセージを読み上げ、最後は紙をグチャグチャにして終了。この動画はネット上で一気に広がり、再生回数は40万回を突破(8月22日時点)。ネットユーザーからは「野々村【註】系女子だ!」「メンヘラ……?」「話題作り乙」など批判とも捉えられる声が挙がったが……。

【註】不明瞭な政務活動費を指摘され、号泣会見で話題になった兵庫県の野々村竜太郎元議員のこと。

「もともと人前で話すことが苦手なんです。あれは3人一組のグループで撮影をしたんですが、私はその3番目。前の2人は注目されている子たちで、パフォーマンスも完璧に終えていきました。それを見て焦ってしまい、パニック状態になってしまって……。けれど、あのようなかたちでも話題になり、動画再生数が伸びたことは前向きに考えています。私のことをどう感じたのかわかりませんが、たくさんの人に知ってもらえたのは確かなので」

動画の反響もあってか、中間発表では、1位をキープ。ファイナルへの出場が決定した。

「発表の日はすごく不安で、Twitterを見ないようにしていました。けれど、友だちからLINEで『1位通過おめでとう!』というメッセージが来たときは、やっぱりうれしかったですね」

今後の目標は? 誰みたいになりたいとか、ある?

「そういう人は特にいないんです。今後はサブカルだけでなく、テレビや雑誌などもっとメジャーなところでも活躍していきたいと思っています。とにかく自分にできることを精いっぱいやるのみ」

かわいらしいのにどこかミステリアス。そして、刹那的な雰囲気を持っている百々子ちゃん。この先、どんな舞台で活躍していくのか、注目していきたい。

(播磨谷拓巳/ノオト)

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