HTC One mini 2 LTE版の開封の儀&ファーストインプレッション

投稿日時 7月 21st, 2014 by juggly 投稿カテゴリ » ピックアップ記事, ブログ
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5月下旬に海外で発売されたHTCのフラッグシップデザインを採用した小型モデル「HTC One mini 2」を入手したので早速開封の儀を執り行います。

HTC One mini 2は、HTCの2014年フラッグシップモデルとなる「HTC One(M8)」の筐体デザインをそのままに、画面サイズと筐体サイズを小さくしたミッドレンジクラスのAndroidスマートフォンになります。4.5インチ1,280×720ピクセルの液晶ディスプレイ、Snapdragon 400 1.2GHzクアッドコアプロセッサ、1GB RAM、16GB ROM、背面に1,300万画素カメラ、前面に500万画素カメラ、2,100mAhバッテリーなどを搭載しています。

(参考)HTC One(M8)開封の儀&ファーストインプレッション

今回入手したのは台湾で発売された「HTC M8MINx」のガンメタルグレーです。このモデルはLTEにも対応しています(NTTドコモのXiにも接続可能でした)。価格は$370(約37,300円)でした。価格的にはミッドレンジクラスなので、その程度の端末として記事で書いた評価などを見ていただければと思います。

製品箱はHTC One(M8)と同じデザイン・作りです。特に面白い仕掛けはありませんでした。同梱品は、HTC One mini 2本体(バッテリー内蔵型です)、Micro USBケーブル、台湾仕様のUSB電源アダプタ、インイヤータイプのヘッドセット、SIMカードイジェクトピン、取扱説明書などの書類となります。

箱の裏面です。スペックを確認できると思います。

HTC One mini 2の特徴は、HTC One(M8)と同じボディ構造を採用しつつ、それより小柄なので片手操作性や携帯性が良いところです。筐体サイズは137.43 x 65.04 x 10.6mm、質量は137gなので、最近では主流の5インチ台のディスプレイを搭載した他の機種と比べてもコンパクトです。このサイズだと、ジーンズの前ポケットに入れてしゃがんでもつっかえたりしません。

フルメタルボディなので高級そうな端末に見え、背面の超絶ラウンドフォルムにより手に吸い付く感じがGOOD!ディスプレイサイズは4.5インチなので、5インチスマートフォンをメインマシンとして使っている方にとっては小さいと感じるかもしれませんが、その方も1,2年前までは4インチ台の端末を使っていたでしょうからすぐに慣れると思います。コンパクトモデルでは4.3インチが主流になると思いますが、HTC One mini 2はそれらよりもわずかに大きく、個人的にはちょうどいいサイズだと思いました。

HTC Oneシリーズの特徴であるフロントステレオスピーカーも搭載しています。ステレオ再生が基本で、Beats Audio譲りのBoomSound補正も適用されるので、音質はシングルスピーカー端末よりも良いと思います。

左側面にはSIMカードスロットがあります。Nexus 5のようにイジェクトピンを使わないと取り出せません。搭載できるSIMカードサイズはNano SIMです。

右側面にはボリュームボタンとMicro SDカードスロットがあります。

下部にはMicro USB端子と通話用マイクがあります。

上部にはPowerボタンと3.5mmオーディオジャックがあります。赤外線リモコンはありません。

リアカメラはHTC One(M8)とは違って1,300万画素のシングルセンサー式です。LEDフラッシュも1つに削減されています。イメージセンサーは画素サイズの大きい「UltraPixel」では無いため、HTC Oneブランドを名乗っていることに疑問を覚えますが、カメラスペックは他社の同価格端末よりも高いので落ち込む必要はないと思います。リアカメラのイメージセンサーは1/3.06型裏面照射型CMOS(単位画素1.12µm)、F2.2レンズを搭載。前面カメラは500万画素(F2.0レンズ、固定フォーカス)です。

HTC One(M8)との比較。ディスプレイサイズの差は対角で12.7mm。HTC One mini 2の方が明らかにコンパクトです。

側面のフレームのカラーリングがHTC One(M8)と異なっています。HTC One(M8)は背面と同じグレー系である一方、HTC One mini 2はブラック系です。

リアカメラとLEDフラッシュは1つずつに減っています。

HTC One mini 2のファームウェア・ソフトウェア面を紹介します。

HTC One mini 2のファームウェアはAndroid 4.4.2ベースです。HTC独自UIは「Sense 6」を搭載しています。HTC One(M8)とはハードウェアに差があるので、Sense TVアプリのリモコン機能を利用できなかったり、Motion Launchジェスチャー機能が利用できなかったり(ハードウェア的に未サポート)、シングルカメラなので「UFocus」機能もなかったりと、Senseの機能に様々な制限がありますが、HTC BlinkFeedは利用でき、システムUIもHTC One(M8)と共通の内容なので、基本的なインタフェース周りはHTC One(M8)と同じです。

もちろん日本語にも対応。

プリインストールアプリ。

テーマ機能。

アプリ履歴画面。

QuickSettingsパネル。HTC Mini+も使えます。

ギャラリーアプリ。カメラアプリに「Zoeカメラ」はありませんが、ギャラリーで作成できます。

電話アプリ。

HTC One mini 2のカメラ機能。カメラアプリのUIはHTC One(M8)と同じなのですが、ZoeカメラやPan 360(360度のパノラマ写真を撮影できるモード)、デュアルキャプチャー(前後の写真を1枚に合成して撮影するモード)がありません。

また、シングルセンサー式なのでUfocus関連の機能も利用不可。

HTC One mini 2のパフォーマンス。HTC One mini 2のプロセッサは「Snapdragon 400 MSM8926 1.2GHzクアッドコア」で、RAM容量は1GB(LPDDR3)です。

CPUは低消費電力が売りのCortex-A7なので性能にはそれほど期待できませんが、実際に使ってみた感じだと、WEBブラウザのスクロールやアプリの起動、UIの切り替わりなどは全体的にスムーズなので、ほとんどのシーンにおいてストレスを感じることはないでしょう。

ただ、HTC One(M8)に比べてアプリをインストールしながらUIを操作したりするとタッチレスポンスやUIの切り替わりに若干のもたつきが発生します。スペックを考えると仕方ないかなと思います。HTC One mini 2では、CPUパフォーマンスを最大化する「CPU高速モード」や新ランタイム「ART」をサポートしているので、それらを利用すれば少しは解消されると思います。

ベンチマークスコアはどちらも現行のハイエンドモデルよりかなり低い。

HTC One mini 2の通信機能は、Wi-Fi a/b/g/n、Bluetooth v4.0、NFC(Android Beam)、DLNA、MHL、GPS/GLONASSなどに対応しています。LTEについては、NTTドコモのXiには接続できました。


バッテリーの持ちについては現在テスト中です。4.5インチ端末で2,100mAhバッテリーを搭載しており、CPUはCortex-A7ベースなので、けっこう長持ちのはずです。

まとめ

前作「HTC One mini」に比べて削られたHTC Oneの要素は多く、仕様だけを見ると残念な印象を受けますが、ディスプレイ、音、カメラ、性能は$300台で販売されている端末にしては十分満足できる内容です。ボディ構造やスピーカーはHTC One(M8)と同じで非常に持ちやすい機種なので、私のように“意外といいじゃん”と思う方は多いのではないかと思います。個人的に、HTC One mini 2は今年入手したミッドレンジモデルの中でトップクラスの端末だと思います。