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西村 祥子
2011年8月11日 (木)

海と大鳥居、花火に水族館も! 世界遺産の島「宮島」を望む暮らし

広島県廿日市市にある「宮島」。瀬戸内の海に浮かぶように建つ、世界文化遺産「厳島神社」の大鳥居はあまりに有名だろう。さらに毎年8月には「宮島水中花火大会」も開催。海面から半円を描いて広がる美しい花火もまた、宮島の絶景の一つだ。そしてもう一つ、今年は「宮島水族館」も2年8カ月ぶりにグランドオープン。さらに注目が集まっている。そんな宮島を眺めて暮らせる、贅沢な住まいとは?

■世界遺産の島「宮島」は見どころ満載
安芸の宮島は日本三景の一つ。朱塗りの大鳥居が瀬戸内の海にそびえ立つ姿は、昔から人々の心をとらえてきたのだろう。1996年には厳島神社が世界遣産に登録。さらに、2007年発売のミシュランガイドでは、宮島が三ツ星観光地に認定され、世界各地から観光客が訪れるようになった。

厳島神社の大鳥居や社殿は、潮位が上がると、まるで海に浮かんでいるかのように見え、朱塗りの柱や壁の白とのコントラストも見事。多くの建物が回廊や橋でつながり、「海」を間近に感じることができる。島内には、ほかにも美しい五重塔やお寺など、たくさんの建物があり、ぶらり散策するのも楽しい。徒歩やロープウエーで登れる宮島の最高峰「弥山」や、秋の紅葉が見事な「紅葉谷公園」など、季節や時刻によっても、さまざまな楽しみ方ができるのも魅力だ。

そしてこの夏、宮島には二つのイベントがある。一つは、8月1日の宮島水族館「みやじマリン」のグランドオープン。そしてもう一つは、毎年恒例の宮島水中花火大会だ。宮島水族館は3年弱の期間をおいてのリニューアル。施設規模は以前より大きくなり、ペンギンとのふれあいタイムなどのイベントは健在。花火大会のほうは、「水中」の名前の通り、空に打ち上げるだけでなく、海中に投げ込んで爆発させるタイプの花火が特徴。大鳥居と花火の共演は見ものだ。夏休みのお楽しみの一つとして、まずは宮島に出かけて、その魅力を体感してみるのはいかがだろうか? 宮島へは、対岸の「宮島口」からフェリーで約10分。「宮島口」には、JR山陽本線と広島電鉄の駅があり、新幹線の発着する広島駅まではJR快速で約25分だ。

海と大鳥居、花火に水族館も! 世界遺産の島「宮島」を望む暮らし

海の中の大鳥居

海中にそびえ立つような厳島神社の大鳥居へは、干潮時には真下まで歩いて行くことができる

■「宮島」を望む街に暮らす
一方、美しい宮島と瀬戸内海を望むことができるのが、対岸に広がる街だ。海岸沿いはもちろん、高台の団地からでも、場所にもよるが、宮島を眺めることができる。宮島と海と花火。贅沢な眺望を楽しめるエリアについて、地元の不動産会社に取材してみた。話を聞いたのは、株式会社フジエステートの岩田さんと増野さん。

「宮島を望む住まいなら、一番のおすすめは宮島口や阿品周辺の、海岸沿いの分譲マンションですね」と岩田さん。視界を遮る物がないので、宮島と海と花火も、自分の庭の景色のように存分に楽しめるという。「一戸建てならフジタウン。ちょうど真南に宮島を望む位置なので、鳥居も美しく見えます。ただ、物件自体がほとんど出ないので、少し下った宮島ニュータウンなどもオススメです。海の見える宅地もまだありますよ」。

そのほかの団地からも、宮島や海を望める場所はあるが、鳥居自体を眺められる物件は限られてくる。「『海が見えればいい』というだけなら物件数も増えるのですが、海に浮かぶ大鳥居や、海面を彩る宮島の水中花火を本当に楽しむためには、やはり『見え方』にまでこだわって選んでほしいですね」。分譲物件でも賃貸物件でも、現地に赴いて、自分の目で確認してみよう。

ちなみに、「『花火が見えればいい』という条件なら、地御前から前空までの広いエリアで探せます。渚ガーデン(広島市佐伯区)のマンション高層階からでも、花火は見えると思いますよ」と増野さん。せっかくなので、花火を見るベストポイントを聞いてみると、「一番のおすすめは宮島競艇場のスタンドです。当日は無料開放されて、花火のための見学席のよう」なのだとか。「ほかにも、フジタウンの外周道路や、宮島ニュータウンの最前列、ナタリーマリナタウンの海側、地御前漁港もオススメ」。対岸の街の見学も兼ねて、出かけてみるのも楽しそうだ。

「オーシャンビューの物件はとにかく足が速く、売り物件や空室が出たら、すぐに決まってしまう場合がほとんど」。宮島を望む住まいを探すなら、まずは地元の不動産会社に事前に条件を伝え、物件が出たらすぐに連絡してもらえるよう、頼んでおくのがベストのようだ。

海と大鳥居、花火に水族館も! 世界遺産の島「宮島」を望む暮らし■宮島水中花火大会
海上の打ち上げ船から海中に投げ落とされる花火が、美しい半円を描いて夜空と海を彩る
日時:平成23年8月14日(日) 19時50分~20時50分
場所:厳島神社大鳥居沖合400mの海上の打上げ台船
打上げ数:約5,300発
お問合せ:0829-44-2011 (宮島観光協会)
HP:http://www.miyajima.or.jp


海と大鳥居、花火に水族館も! 世界遺産の島「宮島」を望む暮らし■宮島水族館「みやじマリン」
瀬戸内海の生物を中心に展示。ペンギンとのふれあいタイム、アシカライブなどのイベントも
開館時間:9時~17時(最終入館は16時まで、12月26日~30日休館)
入館料:一般=1,400円、小中学生=700円、幼児=400円、4歳未満無料
お問合せ:0829-44-2010
HP:http://www.miyajima-aqua.jp/


■取材協力
株式会社フジエステート
お問合せ:0829-56-2266、0829-56-3399
HP:http://www.fujiestate.co.jp

※写真提供:広島県(宮島水族館の写真除く)

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