ベランダ、バルコニー、テラスの違いは?

公開日:2013年9月27日

物件探しで、誰もがじっくり眺める間取り図。部屋や収納の広さ、風呂・トイレやキッチンの位置、窓の方角など、そこにはあらゆる情報が詰まっている。

急な雨から洗濯物を守り、部屋に差し込む夏の強い日差しを和らげてくれるベランダ
急な雨から洗濯物を守り、部屋に差し込む夏の強い日差しを和らげてくれるベランダ

「ベランダ」も間取り図に記載されている情報の一つ。カドベヤで広いL字型のベランダが掲載されていることもあれば、窓はあるもののベランダがない物件もある。さらに、ベランダではなく、バルコニー、テラスなんて表記も……。ベランダって、いわゆる洗濯物が干せる空間ですよね? いったい何がどう違うのだろう? その違いを調べてみよう。

まず、「ベランダ」は、住宅の外壁からせり出している場所で、人が出入りすることを前提とした屋外スペースのこと。特に、2階以上にある屋根つきのものを指す。マンションの場合は隣家のベランダとつながっており、薄い間仕切りで仕切られているケースが多い。火災などの災害時は、これを蹴破ることで避難することが可能だ。

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一方、同じような条件の床縁を「バルコニー」と呼ぶことがある。一般に、ベランダよりバルコニーの方がスペースは広く、特に下階の屋根部分を利用した広めのバルコニーを「ルーフバルコニー」と呼ぶ。

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まとめると、一般に屋根付きの屋外スペースが「ベランダ」で、屋根なしのケースなどでは「バルコニー」と表記されるケースが多いようだ。ただす、この2つはほとんど同じ意味で使われがちで、1階の場合は「専用庭」、あるいは「テラス」などと呼ばれることもある。

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ここで出てきたテラス。これは、1階の建物の外に部屋の延長として、コンクリートやレンガを打ち付けた平な床のこと。床と同じ高さでダイニングやリビングから直接出入りできる広めの屋外フロアだ。ガーデンテラスと呼ばれるものを想像すれば、なんとなくイメージがわくだろうか。洗濯物を干したり、ちょっとした植物を育ててみたり、スペースが広ければ椅子やテーブルを置いてくつろげる野外スペースにしたりすることもできそうだ。

物件探しは間取りをしっかりチェック!

物件探しの間取り図で、「ベランダ」「バルコニー」「テラス」の表記があれば、ここで解説したその違いを思い出してみてもらいたい。いずれにせよ、部屋と外をつなげる「自分だけの空間」なので、内見の際にはその広さや日当たりなどをしっかりチェック。どういうスペースとして活用するか、いろいろ妄想してみては?



(両角はるか+ノオト)

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