風邪、家計、防犯……一人暮らし熟練者からのアドバイス

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新年度になって一週間が経ち、4月から一人暮らしを始めた人もようやく落ち着いた生活を送れるようになった頃かもしれない。

訪問者に対する注意喚起には複数の声が。怪しい勧誘も多い昨今。例え友人が来る予定であっても、まずドアスコープなどで確認を!

ホームシックから抜け出し、家事にも慣れ始めると、途端に楽しくなるのが一人暮らし。とはいえ、そこで気を抜いてしまうと痛い目にあうのも、一人暮らしの難しいところ。そこで10年以上単身生活を送っている“一人暮らしの先輩”たちに「初心者に伝えたいアドバイス」を聞いてみた。

「よく聞く話かもしれませんが、風邪には本当に気をつけてください。私は上京してすぐに風邪をひき、親が来るまでの2日間は水道水だけを飲んで苦しみ続けました。『食料はその日食べる分しか買わなかったこと』と、『頼れるほどの友だちがまだできていなかったこと』が原因です。みなさんは、せめて日持ちする食料くらいは備蓄しておいてください」(29歳・女性・一人暮らし・サービス)

「洗剤やシャンプーといった消耗品は忘れた頃になくなるので、常に1~2個ストックしておくべきですね。なかでもトイレットペーパーは『明日買おう』が命取りになることも。ストックとは別に、いざというとき用を2ロールくらい確保しておくのが賢明です。生理現象はどうにもならないから!」(30歳・男性・一人暮らし・小売)

「お金がない若い時期だと、安いアパートに住む人も多いと思いますが、築年数の古い木造アパートには注意。というのも、造りのせいか湿気がスゴイんです。僕は大切にしていたスーツをカビでダメにしてしまいました……。換気や除湿剤などで対策してみてください」(31歳・男性・一人暮らし・広告)

「学生時代は、親からの仕送りやバイト代などで意外と余裕のある生活を送れる人もなかにはいるけど、そうするとお金に無頓着になって浪費癖がついてしまいます。社会人になって苦労しないように、家計を把握するのは大切なこと。使ったお金の総計を出したり、レシートを月ごとにまとめたりするだけでも、意識は変わるはず」(30歳・男性・一人暮らし・教員)

「以前、帰宅中に男性に後をつけられたあげく、家を特定され、夜中にドアノブを回されるなどの嫌がらせを受けたことがあります。すぐに通報して捕まったのですが、『下手したら、殺人事件にもなりかねなかった』と警察に言われゾッとしました……。とくに女性は、マンションに入る前に周囲を見回すくらいの警戒心を持っておいた方が良いと思います」(29歳・女性・一人暮らし・メーカー)

常備品のことや家計、防犯対策など、さまざまなアドバイスが聞けた。なかでも体験談が多かったのは、風邪について。長年一人暮らしをしていると誰もが一度はそのつらさを経験しているようで、なかには「こじらせすぎて救急車を呼ぶ一大事になった……」という人までいた。

実家時代とは違い、自分に全責任がのしかかる一人暮らし。どうにもならない状況まで追い込まれないためにも、万全の準備は怠らないようにしておきたい。

(松本まゆげ+ノオト)

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