ネットで話題沸騰! ヒノキで作った加湿器の実力は?

公開日:2014年1月31日

最近、インターネット上でジワジワと話題になっている、電気を使わないヒノキ製の加湿器「マスト」をご存知だろうか。この、美しいフォルムは、一度手にしたら欲しくなるかも!!

ボート部分に水を入れるだけの加湿器「マスト」(7,350円)。帆が水を吸いあげ、ヒノキの香りとともに程よく部屋を潤す。

ボート部分に水を入れるだけの加湿器「マスト」(7,350円)。帆が水を吸いあげ、ヒノキの香りとともに程よく部屋を潤す。

マストの製造を行うのは、枡の生産量全国シェア80%を誇る、枡工房枡屋。代表の大橋博行さんに開発秘話などを伺った。

――――まさかヒノキで加湿器を作るとは。開発のきっかけは?

「枡を製造するときに、”カンナで仕上げる”という大切な工程があります。このときに出る大量のカンナくずは、焼却処分されるのですが、とにかく量がすごくて……。社内でも、このカンナくずを使って何か再利用できないものかといった声が以前からあがっていました。そこで思いついたのが、加湿器だったのです」

――――なるほど。しかしなぜ、加湿器なの?

「最初は小さな家具やステーショナリーを作ろうと試行錯誤していたのですが、ヒノキの“水をよく吸う”という特性を思い出して、加湿器を作ろうと思ったわけです。設計は、知人の紹介で、デザイナーの岡田心さんにお願いすることにしました」

――――どれくらい水を吸うの?

「ボート部分に60ccの水が入るようになっているのですが、温かくて乾燥している場所ではおよそ2時間でなくなります。コップに水を入れた状態に比べ、およそ10倍ものスピードで蒸発するんですよ」

――――でも、木材だし、カビが生える心配があるのでは?

「何度も試作を重ね、余分なヒノキのパーツを徹底的に削減するようこだわりました。帆の部分をかんなクズと糸のみで作る交換しやすい形状(交換は一回につき840円)に改良することで、衛生的にご愛用いただけます」

――――インターネットやツイッターで話題になったけど、反響のほどは?

「3年前に発売してから、おかげさまで確実にご注文台数は増えています。枡は一日約3000個作れますが、マストは一つひとつ手作業で行っていますので1日10個が限度なので、現在は、ご注文いただいてから3~4カか月待ちをいただいております」

廃材から生まれたエコな加湿器。電気がいらなくて、デザイン性も高くて、天然のヒノキの香りまで楽しめる良いことづくめの商品だ。乾燥が気になる人、花粉症対策として加湿器を検討している人は、早めにご検討あれ!

(両角はるか+ノオト)

<関連リンク>
▼枡屋工房枡屋
http://www.masuza.co.jp

<オススメ記事>
▼乾燥肌が気になる季節……加湿器っていつから使用する?
https://www.chintai.net/news/201310/16-02/

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