住まいの雑学
55
SUUMOジャーナル ピックアップ
2012年10月5日 (金)

1日当たり128件の火災が発生! 火事の原因ランキングとその対策

1日当たり128件の火災が発生! 火事の原因ランキングとその対策
(C)2012「夢売るふたり」製作委員会

『ゆれる』『ディア・ドクター』の西川美和監督がオリジナル脚本で描く、公開中の映画『夢売るふたり』が話題を呼んでいる。この映画は、松たか子と阿部サダヲ演じる小料理屋を営む夫婦が、火事で全てを失ったことから始めた結婚詐欺を通して、複雑で深遠な男と女の関係を描き出す異色のラブストーリーだ。

早速、宣伝担当者にこの映画の見どころを聞いてみた。

「夫婦そして男女の複雑で奥深い関係と、現代を生きる女たちの心の隙間を、鋭い眼差しと深い心理描写でえぐるように描いた映画です。騙すのか? 騙されるのか? 愛してるのか? 愛してないのか…? 男と女の心と性を激しく揺さぶる、誰も観たことのない衝撃のラブストーリーに仕上がっています。また、主演の2人のほかにも、田中麗奈、鈴木砂羽、木村多江、伊勢谷友介、香川照之、そして笑福亭鶴瓶など、ひとクセもふたクセもあるキャスト陣が物語を予期せぬ方向へと引っ張っていき、最後までまったく目が離せません」

男と女、ウソとホントを巧みに描いた西川ワールドのなかで、個性派ぞろいの出演者同士が生々しくぶつかり合う『夢売るふたり』。全国各地で絶賛公開中なので、是非劇場へ足を運んでいただきたい。

ところで、この映画では物語の端緒となった火事、いったい日本では年間でどれくらいの件数が起きているのだろうか? そこでここでは、火事の原因ランキングとその対策についてご紹介したい。

総務省消防庁が公表した平成23年版消防白書によると、平成22年中の出火件数は4万6620件で、1日当たりで見ると128件の火災が発生したことになる。その原因は以下のとおりだ。

1位 放火
全火災の12.0%(5612件)を占め、14年連続して出火原因の第1位となっている。

2位 コンロ
4694件で全火災の10.1%を占めている。種類別では、ガスコンロによる火災が最も多い(4248件)。

3位 たばこ
たばこによる火災は4475件で、全火災の9.6%を占めている。

4位 放火の疑い
放火の疑いによる火災は3939件で、これに放火を加えると9551件(全火災の20.5%)となる。

では次に、主に火災保険に関するコンテンツを展開している“火災保険と地震保険”のホームページを参考に、上記の各原因について予防策をご紹介したい。

【放火対策】
家の周りに燃えやすいものを置かないようにする。とくに道路に面した軒裏などに積まれた古雑誌や古新聞などは狙われやすい。また、自動車やバイクなどのカバーには防炎製品を使用するのもオススメ。

【コンロ対策】
コンロで最も危険なのが油を使って揚げ物をつくっているとき。絶対に目を離さないことだけは徹底しよう。また、幼い子どもがいる家庭では元栓を閉めておくか、チャイルドロック機能を使うのもオススメ。

【たばこ対策】
たばこの火は小さいが、寝具やカーテン・衣類などが燃えるのには十分な強さを持っているので、火が消えたのをきちんと確認するように。とくに寝たばこだけは絶対ダメ。また灰皿に水を溜めておくのも有効的だ。

放火による火事などは防ぎようがないかもしれないが、その被害を最小限に食い止めるため、各々で対策できることはあるはずだ。なかでも住宅用火災警報器は、平成18年6月1日に改正消防法が施行され、新築住宅の居室や階段上などに設置が義務付けられている(既存住宅の設置期限は市町村条例で制定され地域により異なるため、各地の自治体や消防署で確認が必要)。各原因の対策とともに、併せてチェックしておきたい。

『夢売るふたり』
HP:http://yumeuru.asmik-ace.co.jp/
9月8日(土)全国ロードショー
(C)2012「夢売るふたり」製作委員会
配給:アスミック・エース

前の記事 自転車通勤で事故を起こした場合、果たして労災は降りるのか?
次の記事 ゲリラ豪雨にともなう落雷の被害が続出 身を守るための方法とは?
SUUMOで住まいを探してみよう