11月15日は「七五三の日」。七五三とはWikipediaによると“男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の年の11月15日に、成長を祝って神社・寺などに詣でる年中行事”とあり、またその由来について、“天和元年11月15日(1681年12月24日)に館林城主である徳川徳松(江戸幕府第5代将軍である徳川綱吉の長男)の健康を祈って始まったとされる説が有力である”と紹介されている。
ところでこの七五三、一般的には着物などの和装で千歳飴を持ち神社などにお参りに行って家族で写真を一枚、といったイメージが強いが、その祝い方は多種多様なよう。
こちらの七五三準備完璧マニュアルというホームページによると、
「信じられないかもしれませんが、費用が100万円を超えるような盛大なお祝いもあるのですよ。こういう七五三はまるで結婚式のようです。最初は普通の七五三のようにきれいなかわいい着物を着ていますが、そのあと、ドレスやタキシードへのお色直しをします。キャンドルサービスの代わりに千歳飴を配り、ケーキ入刀などを子どもにさせたりもします」
千歳飴でケーキ入刀とは、なかなかシュール…。千葉県や茨城県の一部の地域で盛大に祝うケースが多いと紹介されているが、ここまでやる家庭があるとは驚きである。
さらにこのページでは、大阪府藤井寺市の辛國神社で行われている、茅(ち)の輪と呼ばれる直径2mのカヤでできたものを、お参りに来た七五三の子どもたちにくぐらせる「茅(ち)の輪くぐり」という行事のほか、新潟県十日町市の「七ツ詣り」、千葉県御宿町の「七ツ子参り」といったその地方独特の七五三を紹介している。
十日町市の「七ツ詣り」は、数え年7歳の男の子の行事で、男の子が両親らと初登山に挑戦し、山頂にある重要文化財である松苧神社を目指しお祓いを受け、下山後に小宴会をするというもの。また御宿町の「七ツ子参り」は、男女7歳の行事で、病気をしないように、頭が良くなりますようにということを願い、神社に行く前に海に行き、波うち際でお祓いを受ける潮踏みというものをやるそうだ。
このように大仰なもの、地味なもの、現代的なもの、伝統的なものなど、意外とさまざまな祝い方がある。いずれにせよ子どもの健康や加護を願って行われるのが七五三という行事だ。千歳飴を食べることしか考えていなかった当時はそんなことを気にもしなかったが、今後も伝えていくべき日本の風習であることに違いはない。