牡蠣の達人に教わる「絶品すぎる牡蠣」ベスト10を食べ比べてみた

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牡蠣が食べたい!

お酒が美味しい季節だから! 特に理由はなくても、いつでも、プリップリジューシーな磯の香りたっぷりで、とろ〜りクリーミーな牡蠣が食べたい!

 

そこで、やってきました漁港! ではなくて恵比寿! 産直かき炉端焼き牡蠣ツ端」(かきつばた)。ここ「牡蠣ツ端」さんでは、全国から取り寄せた牡蠣を常に8種類以上、11月から2月のトップシーズンには15種類も取り揃えているのです。

取材日(2015年10月中旬)には10種類を用意してもらいました。

 

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おお!

 

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ひょおお~! 

 

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美味しい牡蠣の食べ方を指南してくれるのは店長の本田さん。

 

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本田さんは日本におけるオイスターバーの黎明期だった12年前、都内のオイスターバーの料理長として日本各地の牡蠣を取り扱っていました。それ以来、産地の生産者さんと直接取引きしているのだそうです。

 

「牡蠣のことならお任せください!

それぞれの牡蠣の特徴に合わせたお召し上がり方、美味しいお酒もご案内しますよ!」

 

そうそう、こちらは全国の銘酒もグラス(480円!)で楽しめます。牡蠣に合わせて色々いただいてみたいですね。

 

さて、早速オススメの牡蠣を準備していただきましょう。こうやって、ナイフを入れて……

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パカッ!

 

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「今の季節、まだ西の方の牡蠣が入ってきてないんですよ。11月になれば、広島三重福岡辺りからたくさん入ってきて15種類くらいになりますね。夏は夏で岩牡蠣があるんでやっぱり10種類くらいはありますね」

 

それぞれの牡蠣に合わせた味でいただけるようカキソースセットもあります。

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左から、とろろ昆布、ごま油+塩、ポン酢+もみじおろし、ワインビネガー、カクテルソース。

 

さてさて、いよいよ牡蠣のご紹介です。ちなみに牡蠣は基本的に、産地での表記です。あと、順番は順位ではありません。牡蠣の好みは人それぞれ。お好みの品種を見つけてくださいね。

 

トップバッターは、本日一番の濃厚さを誇るこちら!

NO.1 北海道 仙鳳趾(せんぽうし)

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大きい!!!!

「非常にクリーミーで濃厚、白子みたいな濃厚さです。食べ方は生でも焼きでもOKですが、お好きな方はやっぱり生ですね。焼いても焼き縮みが少ないのでいいですよ」

 

こちらは白ワインビネガーでいただきます。いただきますっ!

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とろける! クリーミー! まさに海のミルク!

こちらに合わせていただくお酒は、「二世古」北海道)で。このお酒を作っている「蔵元 二世古酒造」さんは北海道で一番小さな酒蔵だそうで、加水調整をしない原酒にこだわっているそうです。

 

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「牡蠣と日本酒って、まあ何を合わせても美味しいんですが、目安として地域を合わせるのも良いんですよ。牡蠣って、森から流れ出て海に注ぐで育つじゃないですか。お酒も同じ水で作ったものが合うと思うんですよ」

 

さて、お次は

NO.2 宮城 浜市(はまいち) クリーミーパール 

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「小粒なんですがミネラル分を多く含んでいて濃厚です!」

 

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ポン酢+もみじおろしを添えて。お酒はこれも産地を合わせて「日高見」(宮城)。魚介系に合うのが自慢のお酒です。

 

どんどんいきます!

 

NO.3 兵庫 室(むろつ)

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これまた大きい! 丸みがありますね。「貝柱に甘みがあって、塩分とクリーミーさのバランスがいいです。これは洋風にしてみましょうか」

 

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カクテルソースを添えて。スペインのスパークリングワイン「カヴァ」でいただきます。ここだけ、オイスターバーになりました!

 

NO.4 宮城 浜市(はまいち)珠姫(たまひめ)

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「小粒でさっぱりめです。でも旨味は強いんですよ。こちらは生と焼き、両方いってみましょう!」

 

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生には、ごま油+塩を添えます! これはなかなか新鮮な味わい!

 

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お酒は「ひやおろし 浦霞(うらがすみ)」宮城)で。まろやかでふくらみのある味わいです。

 

そして、焼きます!

こちら「牡蠣ツ端」さんは炉端焼きも自慢なのです。

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じゅわあああ……

 

できた!

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左から、とろろ昆布、ポン酢+もみじおろし、ガーリックバターでいただきます。お酒は「菊姫」石川)で。まろやかで深みがあります。

 

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プルプル~!

ガーリックバターと牡蠣! 合わないわけがありません! っていうか絶品です!

  

NO.5 岩手 山田(やまだ)

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「大粒で身がふっくらしていて旨みがありますね」レモンを絞ってさっぱりと。

 

さて、いただきます!

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うお~! これもでかい! 口いっぱいに広がる、磯の香りがたまらない!

 

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お酒は「田酒」青森)で。旨味、幅もありながらキレの良い、飽きのこないお酒です。

 

さて、今度は外国産の牡蠣二種が登場。

NO.6 コフィンベイ オーストラリア ポートダグラス

NO.7 アイルランド アイリッシュプレミアム

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「外国の小さい牡蠣は、生で食べるのがほとんどですね。魚介類をあまり生で食べない外国の人も牡蠣だけは生で食べるんですよ」特にアイルランド産はフランスで好評だそう。

 

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ワインビネガーを添えて。

 

お酒はやはりフランスの白ワイン「シャブリ」。さっぱりした辛口です。フランスとかアメリカのオイスターバーでは、こういう小粒の牡蠣をダース単位で注文して、お酒と合わせて、ちゅるんちゅるん大量にいただくんですよね! あ~、行ってみたい!

 

おや? これは?

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「炉端の上で、牡蠣を干しているんです。乾燥すると同時に煙で燻されて奥深い香りがつくんですよ」

 

そして、この乾燥牡蠣をどうするかというと…

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牡蠣酒!

 

熱燗にした日本酒の中にさきほどの牡蠣が沈んでいるのが見えるでしょうか? 乾燥した牡蠣を注文を受けてから炉端で炙り、熱い日本酒に投入。濃縮された牡蠣のエキスがじんわりと浸み出したお酒……。

 

美味い! 美味くないわけがないでしょ!

 

お酒を飲み終わった後はもちろん、

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乾燥牡蠣本体もいただきます! ほどよく柔らかく戻っていて、濃厚な旨味も味わえます。

 

こちらの牡蠣の品種は、先ほど生と焼きでもいただいた宮城 浜市(はまいち)珠姫(たまひめ)なかなか使い勝手の良い品種なのですね。

 

さて、身体も温まってきたところで、お次は、

 

NO.8 北海道 厚岸(あっけし)

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 「こちらも大変濃厚でクリーミーなので有名です」実は筆者、前回このお店に来た時、一番強烈な印象が残ったのがこの厚岸産だったのです。こちらの厚岸、国内で唯一、牡蠣を一年中出荷できる産地だそうです。なので、一年中新鮮なものが生でいただけるというわけです。

 

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お酒は「磯自慢」静岡)で。丁寧な低温醸造による爽やかな飲み口です。

 

NO.9 岩手 大船渡赤崎(おおふなとあかさき) 

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「今の時期、わりとさっぱりしてますね」とろろ昆布を添えて。お酒は「ばくれん」山形)、こちらは超辛口です。さっぱりに超辛口! 硬派な組み合わせですね。

 

「実のところ、牡蠣って同じ産地でも時期によって味の違いが大きいんです。なので、濃厚でクリーミーなのが好きとか、さっぱりとか、コクがあるとか、香りが強めとか、好みを伝えていただければ、その時期にお好みの味になっているオススメの牡蠣をお出しできますよ!」

 

なるほど、実は予習していかなくても良かったと……。いや、でもやっぱり産地ごとの個性はあるのでね……。

 

さて、トリを飾るのは、

NO.10  宮城 女川(おながわ)

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「磯の香りが高くて濃厚ですね。薬味はなんでも合うと思うのですが……。お前、何が好き?」と、ここでプレス担当の奥様に訊く店長。「私、カクテルソース!」と力強く即答する奥様。

 

ということで、

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カクテルソースを添えて。お酒は「南部美人」岩手)で。フルーティーで後味すっきり、食事の味を引き立てるお酒だそうです。

 

さあ、みなさま、お目当の牡蠣は見つかりましたでしょうか?

 

私はぶっちゃけ、どれでもいいです! っていうか、全部美味しすぎ! 良いコンディションの牡蠣を美味しい味付けで、美味しいお酒を一緒にいただく……天国です!

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さあ、牡蠣を食べに行こう!

 

お店情報

産直かき炉端焼き『牡蠣ツ端』(かきつばた)

住所:東京渋谷恵比寿南1-9-2 A1ビル地下1階
電話番号:03-6452-3414
営業時間:平日11:30~14:30 17:00~24:00(LO.23:30)
土日祝日 17:00~24:00(LO.23:30)
定休日:無休
ウェブサイト:http://kaki-tsubata.com/

 

書いた人:工藤真衣子

工藤真衣子

カメラマン。美しい人が好きなのでグラビア、音楽が好きなのでライブ写真、映画やドラマが好きなのでスチール写真、美味しい食べ物が好きなのでグルメ写真。雑誌、WEBなど各メディアで活動中。趣味は美味しい料理を作って食べること。子供写真スタジオ「アトリーチェ」の経営もしております。

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