「子供は誰でも“やる気スイッチ”を持っている。そのスイッチが入れば、親が口うるさく“勉強しなさい”と言わなくても勉強しますよ」
こう語るのは、『「やる気スイッチ」が入る! 30のヒント』(PHP研究所)を上梓した個別指導塾『スクールIE』の代表、松田正男さん(66才)。
テレビCMでもおなじみの「やる気スイッチ」は、個別指導塾『スクールIE』が発信元だ。親としては、そんなスイッチがあるのかどうか、あるとしたらいつ入るのか、とても気になるところだが、「スイッチが入るよう仕向けるのは、親の役割」と、松田さんは言う。
もともとは中・高校生に向けて書いた本だが、親への親身なアドバイスにもなっている。
「残念ながらこうすれば必ずスイッチが入るという方法はないのですが、スイッチを入れるにはいくつかの条件があります。でも、それは決して難しいことではありません。生活のリズムを作ることです」(松田さん・以下「」内同)
その条件のひとつは、規則正しい生活。朝は早起きをする。シャキッと目覚めて朝食をきちんと摂り、トイレもすます。起床時間も含めて、こうした習慣を子供が自分で決めて、守ることが大切だ。
「人間も動物の一員です。心身ともに健康に生きるには、まず動物としての生活リズムを大事にしてください」
親は子供の生活習慣が整うよう配慮するべきだ。
「私自身はほぼ毎日、日の出を見て目に光を入れています。その刺激を受けて体が力強く働き始めるのを感じますよ。やる気スイッチを入れるには、朝型生活になることです」
※女性セブン2014年6月12日号