宮古島のパーントゥ、ユネスコ無形文化遺産候補に


この記事を書いた人 志良堂 仁
「ホーイホイ」と声を上げながら集落内を練り歩き、厄払いする「サティパロウ」=2015年、宮古島市上野野原
集落の本家に当たるムトゥを訪れ、住民に泥を塗るパーントゥ=2014年、宮古島市平良島尻

 【東京】国の文化審議会は17日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産候補として、神の使いに仮装した住民が集落を回り、厄払いや悪霊払いのために泥をつける「宮古島のパーントゥ」など7県の行事を申請することを決めた。2009年に登録済みの「甑(こしき)島のトシドン」(鹿児島)に、国の重要無形民俗文化財になっている同種行事を追加する形で、「来訪神行事」として一括登録を求める。

 「宮古島のパーントゥ」は、いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されている同市平良島尻の「パーントゥプナハ」と、同市上野野原の「サティパロウ」を総称しており、双方とも対象となった。
 追加行事はほかに「男鹿のナマハゲ」(秋田)「吉浜のスネカ」(岩手)「米川の水かぶり」(宮城)「遊佐の小正月行事」(山形)「能登のアマメハギ」(石川)「見島のカセドリ」(佐賀)。
 政府が3月末までにユネスコに申請する。早ければ17年11月ごろ審査される。
英文へ→Pantu in Miyako to be Nominated for UNESCO Intangible Cultural Heritage