住まいの雑学
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2013年12月24日 (火)

クリスマスツリーやキャンドル。火事を起こさないコツって?

クリスマスの装飾による火事に注意(写真: Ryan McVay / thinkstock)
写真: Ryan McVay / thinkstock

クリスマスも今日明日が本番。街はイルミネーションで彩られ、自宅でもツリーに電飾を付けたりキャンドルを灯したりして楽しむ人が増える。部屋が美しい光で彩られると気持ちまで明るくなるものだが、気をつけておきたいのが「火事」だ。

2010年には、宮城県仙台市のイルミネーション「光のページェント」で配電盤火災が起こり、点灯が数日間中止されたことがあるし、去年のクリスマスには、キャンドルの消し忘れが原因の火災が兵庫県宝塚市で起きている。空気が乾燥している冬は、一度発火すると火の回りが早いため大惨事になる恐れがあり、注意が必要だ。

静岡県内の消防署に勤めるKさんによると、

「キャンドルやイルミネーションが原因の火事の事例は、実際にはあまりありません。ただ、取り扱う際には十分注意してください。例えば電飾のコンセント部分にホコリがたまっていると、そこから発火する可能性があります。キャンドルも、使い終わったら必ず消すようにしましょう」

とのことだった。消防庁のデータでも、灯火(ランプやキャンドル)による火災は全体の約2%と少ない。とはいえ、部屋の中で火を扱うわけだから、細心の注意を払う必要はあるだろう。

ちなみに、冬期の火事の原因の多くは暖房器具によるものだ。特にストーブ系の暖房器具は、直接火を扱うだけにその危険度は高い。住宅防火対策推進協議会のホームページ(http://www.jubo.go.jp/)を参考に気を付けるべきポイントを挙げてみよう。

・ストーブをカーテンや家具、洗濯物に近づけない
・就寝時や部屋に誰もいないときは、ストーブを必ず消す
・石油ストーブへの給油は、確実に火が消えてから、灯油であることを確かめて行う
・ストーブのまわりにスプレー缶を置かない
・シーズン前に点検整備を行う
・ストーブに点火したら炎の調整・確認をする

さきほどのKさんによると、最近は電気ストーブによる火災も増えているという。

「就寝中に電気ストーブを使用していて、布団などが触れて火災になったケースがあります。電気ストーブは炎が出ないから大丈夫、と安心しないでください。近くに可燃性のものがあると火が出る恐れがありますので、取り扱いには十分注意が必要です」

寒くなると、就寝時に暖房器具を付けっぱなしにするという家庭も増えるが、それがまさに火事の大きな原因のひとつになっているようだ。いつも使っているから大丈夫、という気のゆるみこそが、火事につながる。就寝前にあらかじめ寝室を暖めておく、就寝時には火の出ないエアコンなどの暖房器具を使うなど、火事にならないような対策を日ごろから心掛けておく必要がありそうだ。

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