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団地がリノベ、DIYで進化中!
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末吉 陽子(やじろべえ)
2014年1月8日 (水)

UR×DIY女子部@国立富士見台のプロジェクト始動! 遊び心溢れる部屋に改造

ものづくりが大好きだという3人が、力をあわせて部屋を大改造!(画像提供:ダイナシティコーポレーション)
画像提供:ダイナシティコーポレーション

東京・国立市にある国立富士見台第3団地に、DIYでリノベーションされたモデルルームがオープンした。「カフェのようなおしゃれな住宅」をテーマにがらっと変身したお部屋は、ポップで温かみのある素敵な空間。じつは、このモデルルームを手掛けたのはUR都市機構が進める「UR×DIY女子部@国立富士見台プロジェクト」の一環で結成された「cobサラダ」という女性のチーム。メンバーはDIYが大好きな女性3人なのだとか。いったいどんな方々なのだろう? 早速、話を伺うべく現地を訪れてみた。

女性ならではの感性で、団地の部屋をフルチェンジ!

JR南武線・矢川駅から徒歩5分ほどのところにある「国立富士見台団地第3団地」。昭和40年に建てられたこちらの団地は、緑豊かな周辺環境に加え、子ども家庭支援センターや児童公園も近く、子育てにぴったりの立地だ。

今回のモデルルームを手がけたのは、石井麻紀子さん・山崎真希さん・獅子内陽子さん。3人ともDIYにハマっている女性が集まるサークル「DIY女子部」のメンバーだ。全国に約1400人の部員を持つこのサークルは、DIYの情報を交換したりワークショップを開催するなど精力的に活動している。そのなかで、今回のモデルルーム製作にあたり、DIY女子部メンバーから選ばれたのがこちらの3人なのだとか。

ちなみに「cobサラダ」というネーミングは、「いろんな個性が集まってぐちゃぐちゃなようだけれど、『DIY』というドレッシングをかければ不思議とまとまっちゃう」ということと、「チカラこぶ」を掛け合わせたものだそう。

それにしても、なぜこの3人にモデルルームのDIYを依頼することになったのか? UR都市機構の川崎佳代子さんは次のように話す。

「UR都市機構では、原状回復義務のないDIY可能な賃貸住宅を展開していますが、利用者の方からはDIYに馴染みがなく、何から手を付けていいか分からないという声も多く聞かれました。そこで今回、DIYでモデルルームをつくる際に、プロではなく素人の女性でもここまで出来るというのを示せればと思い、DIY女子部の方にお願いすることにしました」

なお、こちらのモデルルーム、3人で3DKの住居を延べ10日で完成させたというからすごい!

UR×DIY女子部@国立富士見台のプロジェクト始動! 遊び心溢れる部屋に改造

【画像1】シンプルな団地のダイニングはキッチンとの仕切りをなくし、開放感たっぷりのスペースに(画像提供:UR都市機構)

UR×DIY女子部@国立富士見台のプロジェクト始動! 遊び心溢れる部屋に改造

【画像2】こちらの壁を担当したのは山崎真希さん。ファッションの仕事などを通じて、モノづくりのイロハを熟知している。もとの壁には全く手を加えず、アジャスターで固定した柱にべニヤ板を張り、そこにカラフルにペイントした古材の板をのせた。原状回復義務がある場合でも、壁を傷つけないように工夫。さらに壁が2層になっていることで、小物をのせられるちょっとした収納スペースもつくれる。下の黒い部分は黒板塗料を塗っているので、子どもが落書きしても安心(写真撮影:筆者)

UR×DIY女子部@国立富士見台のプロジェクト始動! 遊び心溢れる部屋に改造

【画像3】Beforeはよくある団地のお部屋。仕切りのふすまを取り払うことで、広さをより感じられるように演出。収納スペースの工夫や壁の塗り替えで、明るい色合いの今ドキな空間に(画像提供:UR都市機構)

UR×DIY女子部@国立富士見台のプロジェクト始動! 遊び心溢れる部屋に改造

【画像4】こちらの担当は獅子内陽子さん。元大工さんということで、DIYはお手の物。壁はストライプっぽくデザイン。収納スペースをカラフルなボックスでアレンジするというトレンドを取り入れつつ、開放感のある部屋にリノベ(写真撮影:筆者)

UR×DIY女子部@国立富士見台のプロジェクト始動! 遊び心溢れる部屋に改造

【画像5】シンプルな4畳半スペースを遊び心たっぷりの子ども部屋にチェンジ! 壁を水色にペイントして、雲モチーフの照明を設置(画像提供:UR都市機構)

UR×DIY女子部@国立富士見台のプロジェクト始動! 遊び心溢れる部屋に改造

【画像6】押入れを秘密基地に見立てて遊び場に。担当したのは、DIYアドバイザーの資格を持つ石井麻紀子さん。大人も子どもに戻れるような空間をつくりたかったそう。これが自分の部屋だったら、絶対友達に自慢しちゃいます!(写真撮影:筆者)

女性ならではの感性と3人の技が結集したこちらのモデルルーム。見事な作品を目の当たりにし、筆者もがぜんDIYに興味が湧いてきました。とはいえ、ここまでの域に達するには時間が掛かりそう…。ということで、みなさんにビギナー向けのアドバイスをうかがってみた。

「まずは、家のなかで気に入らない部分を直すことから始めるといいかもしれません」と話すのは山崎さん。ご自身も玄関の色が気に入らなくて、自分でペイントしたのがDIYにハマるきっかけだったとか。また、獅子内さんも「プロにやってもらったら許せないガタつきも、自分がやると“いいか”って思えるのもDIYの良さかも」という。また、チームでDIYを実施するのも、客観的な意見やアイデアをもらえておすすめだそう。

UR都市機構では、今回の舞台である国立富士見台第三団地でDIY住宅の募集を1月から予定しているとのこと。また、cobサラダとのコラボで行う、DIYのワークショップを2月中旬に企画している。「DIYは失敗を恐れずに、とりあえず始めてみることが大事」と石井さん。ものづくりを全力で楽しむ3人を見ていていると本当に楽しそう。今後のコラボに要注目だ!

●UR都市機構 国立富士見台×DIY女子部
HP:http://www.ur-net.go.jp/akiya/tokyo/kunitachi/
●DIY女子部
HP:http://www.diyjoshi.jp/
https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2015/05/a8e27edbb109e1b071a7d334b4ec9262.jpg
団地がリノベ、DIYで進化中! リノベーションやカスタマイズだけでなく、企業や学生、アートともコラボ!団地を新しい形で再生させる取り組みが活発です。
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