文学の公募新人賞の応募要項を「同人誌や非営利のウェブサイトでの発表作品は応募可」に改正してください

文学の公募新人賞の応募要項を「同人誌や非営利のウェブサイトでの発表作品は応募可」に改正してください

開始日
2014年9月10日
署名の宛先
文藝春秋/講談社/新潮社/河出書房新社/集英社をはじめとする文学の公募新人賞の主催
このオンライン署名は終了しました
210人の賛同者が集まりました

この署名で変えたいこと

署名の発信者 文学フリマ事務局

 

作家志望者の研鑽の場は、ここ10年の間で大きく変わりました。

インターネットの普及や同人誌即売会の広がり、DTPやオンデマンド印刷の登場によって、個人が作品を発表できる場が大きく広がりました。

表現者を志す者なら誰でも自作品を簡単に発表できる時代となっています。 

作家を目指す人はまずインターネットや同人誌で自作品を発表し、読者からの反応を得て自作に還元し、高みを目指しています。

「読者」を意識して作品を書くことは作家になる上で重要な資質です。

「読者」と接することができるインターネットや同人誌即売会での活動はアマチュア創作者にとって、重要な研鑽の場となっています。

いわば、インターネットや同人誌が作家の修行の場として機能しているのです。

 

しかし、現在、主要な文学の公募新人賞の応募要項は「未発表作品に限る」とされているため、同人誌や非営利のウェブサイトでの発表作品を投稿することができません。

「太宰治賞」「電撃小説大賞」「メフィスト賞」など、すでに非営利媒体での発表作品も応募作として認めている新人賞があるなかで、文芸五誌をはじめとする純文学系や大衆小説系の公募新人賞はほとんど旧来の応募要項のままです。

応募前に作品をインターネットや同人誌で発表してはいけないのです。

この旧来の応募要項のままで良いのでしょうか。

本気でプロ作家を目指している人ほどインターネットや同人誌で積極的に活動して実力を磨いている現状があるにも関わらず、こういった公募新人賞の応募要項は長きにわたり更新されておらず、時代に即していません。

 

いまや同人活動はプロを目指すアマチュアにとって貴重な修行の場であり、新しい才能を育成する土壌です。

その価値を、歴史ある出版社や文芸雑誌の新人賞が認めないのは、文学にとって、文化にとって大きな損失です。

そこで、私たちは公募新人賞の主催者に「未発表のもの」「未発表作品に限る」という応募要項に関して、「同人誌や非営利のウェブサイトでの発表作品は商業的に未発表とみなし応募を受け付ける」としていただくように求めます。

私たちは下記の新人賞に応募要項の改正を求めます。  

  • 群像新人文学賞
  • 文學界新人賞
  • 新潮新人賞
  • すばる文学賞
  • 文藝賞
  • 早稲田文学新人賞
  • 小説現代長編新人賞
  • オール讀物新人賞
  • 松本清張賞
  • 小説すばる新人賞
  • 小学館文庫小説賞
  • 江戸川乱歩賞
  • ハヤカワSFコンテスト
  • 創元SF短編賞
  • 日本ホラー小説大賞
  • 横溝正史ミステリ大賞
  • 新潮ミステリー大賞
  • 『このミステリーがすごい!』大賞
  • 小説推理新人賞
  • 日本ミステリー文学大賞新人賞
  • 鮎川哲也賞
  • ミステリーズ!新人賞
  • 野性時代フロンティア文学賞
  • 朝日時代小説大賞
  • 日経小説大賞


このキャンペーンは抗議活動ではありません。

文学という芸術をより発展させるために、同人イベントの現場で切磋琢磨している作家志望者たちの「声」を届けたいと願い、企図したものです。

新人賞主催者の皆様にはぜひ私たちの意見に耳を傾け、採用していただきたく思います。

 

みなさまの署名が多くの新人を勇気づけ、新しい才能や傑作を世に送り出すきっかけとなります。

文学の未来のために、ぜひご協力をお願いします。

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意思決定者(宛先)

  • 文藝春秋/講談社/新潮社/河出書房新社/集英社をはじめとする文学の公募新人賞の主催