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佐藤 由紀子
2013年1月29日 (火)

長期不在にする際、何かあったら、管理会社はどこまで対応してくれるの?

長期不在にする際、何かあったら、管理会社はどこまで対応してくれるの?
Photo: Goodshoot / thinkstock

連休や出張などで家を数日間あける際、留守宅の安全は気になるもの。長期不在にする際に気をつけたいこと、空き巣の侵入などのトラブルが起きた場合、管理会社がどこまで対応してくれるのか聞いてみた。

意外に多い、鍵の紛失と下階への水漏れ。緊急性の高いトラブルは迅速に対応

家を長期間空ける際、入居者からどんな依頼が多いのか、全国約6万世帯の賃貸を管理する株式会社アパマンショップリーシングPM事業本部課長、佐藤雅章さんに聞いた。

「最も多いのは外出先で鍵をなくしたので開けてほしい、といった連絡です。学生さんの場合は、親ごさんからの『子どもと連絡がとれない』といった連絡が多く、様子を見に行く場合もあります。入居者の方が2週間ほど留守にする場合は事前に連絡をお願いしていますが、なかなか難しいですね。下の階の方から『上から水が漏れてきている』といった緊急性の高い状況の場合は、現場に駆けつけて、緊急対応を行います。また、年に数える程度ですが『鍵をかけるのを忘れたかもしれないので見に行ってほしい』といった依頼があれば確認に伺うこともあります。ペットのえさやりなどはむしろ対応することでトラブルになる可能性もあるので対応していませんが、空き巣の侵入など緊急性の高いトラブルには現地確認に行っています」と話す。
その空き巣に入られた際の一次対応は警察に依頼するため、管理会社は状況の確認程度になるが、賃貸契約を結ぶ際、借家人賠償責任保険に加入してもらい、家財道具や大家さんに対する賠償保険、個人の賠償責任保険が含まれるため、管理会社を通して保険手続きを行い、一定額まではカバーできるという。

「戸締り、火の元、水栓」をしっかり。長期間不在の連絡も忘れずに

入居者の方からの依頼で、荷物を預かってほしい、宅急便の受け取りなどは、宅配ボックスや不在通知などがあり、管理会社を頼らなくても便利にはなっている。ポストに郵便物や新聞がたまるといった心配なら、郵便局や新聞販売店に申し出ておき、あらかじめ止めてもらうこともできる。細かいことは専門業者に尋ねるとよいだろう。

「入居者の方の要求、期待値は高まっており、きめ細かい対応は必要だと感じていますが、個人情報に関わることもありますし、安請け合いをしてかえって迷惑をかけてしまうケースもあるので、できることとできないことは、その場その場で判断しています。弊社では、エリアごとに一人平均600世帯程度の担当物件を受け持っており、オーナー様との確認もスムーズに対応できるよう心がけております。24時間いつでも連絡できるコールセンターがあり、緊急時には現地に駆けつけることも行っているので、入居者様には精神的にも安心感をもっていただいているようです」と話す。家を買う、借りる際は、24時間対応してくれる窓口など、緊急時の管理体制についても確認しておくことが必要だろう。

長期不在の際は、鍵の施錠、鍵の管理(戸締り)をしっかり行い、コンセントなど火の元、洗濯機などの水栓を確認しておきたい。洗濯機の排水ホースが破損しているなど気になることがあれば、事前に専門の窓口に頼んでおくことが必要だ。また、同居していない家族、大家さんまたは管理会社に不在にする旨、緊急時の連絡先などを連絡しておくとよいだろう。

株式会社アパマンショップリーシング
HP:http://www.apamanshop-leasing.co.jp/
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