初デートとなると、多くの人はディナーに行ったり、夜にお酒を飲みに行ったりすることが多いでしょう。もちろんそれらもロマンチックなデートかもしれませんが、1日の終わりになると疲れて気合も十分に入らず、大事な初デートが次に発展しせずに1回きりのものになってしまう可能性があります。仕事に集中し、さまざまな決断を行ったり、持続的に神経を使うような作業をこなして1日が終わると、あなたの脳のエネルギーは使い果たされ、行動にも変化が表れます。自分で気付いていないとしても、疲れて不機嫌になってしまうのです。学術誌『Scientific American』に掲載された、行動科学者のFrancesca Gino氏による説明によると、ディナーが始まる頃には私たちの集中力は切れやすくなっており、情報処理能力も低下しているそうです。また、デートの相手に対して冷笑的になって相手を厳しく批判してしまうことが多くなる、ということが示されています。相手に対して失礼になったり、誤った選択をしたりすることも多くなるそうです。そのためGino氏は、朝食デートやモーニングコーヒーのデートを提案しています。午前中のデートならあなたの心はリフレッシュされた状態なので(十分に睡眠がとれていればの話ですが)、落ち着いて相手と話すことができます。

キャンドルライトの灯りで雰囲気たっぷりのディナーデートや洒落たジャズバーでカクテルを楽しむデートほどロマンチックではないかもしれませんが、朝のデートなら相手の言葉を気にかけてあげることができ、批判的になることも少なくなるでしょう。さらに、初デートというのはほとんどの場合相手のことを知るためのもので、相手の心を奪おうとするものではありません(オンラインのデートではなおさらです)。誰だって機嫌の悪い人とデートなんかしたくありません。ですので次に初めてのデートの計画を立てる前には、朝のデートを検討してみましょう。午前中に行動するという考え方は、面接や会議などにも応用することができます。

Patrick Allan(原文/訳:コニャック

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