ライフ

色彩専門家が分析する今年流行の「赤」 経済回復への期待も

カラーコンサルタントの竹内洋子さん

 2013年後半から、モデルやタレント、女優たちのメイクで赤が目立ち始め、黒髪回帰と共に赤い口紅もトレンドとして注目されている。赤い口紅に太眉、赤いクルマにサーフボード……といえば、1980年代に青春を過ごした人なら、懐かしくも鮮明な記憶が残っているだろう。

「赤は躍動、意欲的、エネルギッシュといったイメージを想起させる色ですが、それは人間の機能と密接に関係しています。人間の視神経は、赤を最も多くキャッチし、続いて緑――最も少ないのが青と言われています。つまり、赤は目立つ色ではなく、自然と目に飛び込んでくる色であり、赤い服の女性に反応したり、赤い食品に食欲がわいたりするのは、生物学的に当然のこと。交感神経を刺激し、覚醒させ、人を惹きつける力が、赤にはあります。

 一方、カラーセラピーでは、赤には自己主張、能動性、現実的といった意味があり、男性色とされています。対する女性色は受動性を表す青で、女の子は赤で、男の子は青という色分けは、実は日本だけのことなんですよ。

 昨年からの赤の流行は、80年代のイタリアンレッドのような色とはやや異なり、大人っぽい、深みのある赤。地に足のついた現実的な部分を持ちながら、オリンピックや経済回復への期待感、自信を取り戻した上で自己主張をしていこうという、日本人の成熟した意識が表れた色だと言えるでしょう」

 こう解説するのは、イオンタウン ショッピングセンターのカラーコンサルティングなども手掛け、色彩心理学にも詳しいカラーコンサルタント、サロン・デ・イリス代表の竹内洋子さん。

 1980年代と現在の「赤」の違いを実感するため、1980年代には「赤いファミリア」で一世を風靡し、ここ数年は欧米で高い評価を獲得。昨年からは新色の赤「ソウルレッド」をメインカラーとした『アテンザ』『アクセラ』がヨーロッパを中心に人気が集まり、白・黒・グレイといった無彩色が主流の国内販売でも、約25%を赤が占めるというマツダに、今という時代ならではの「赤」へのこだわりを聞いた。

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン