ビジネス

NISAの100万円非課税枠内での運用 3~5銘柄の分散がお勧め

 年間100万円までの投資の売買益や配当が5年間非課税となるNISA(少額投資非課税制度)。すでに専用口座開設数は500万を超える人気ぶりとなっているが、NISAを使って株式投資をする際、気をつけなければならない点は何か。フィスコ取締役・中村孝也氏が解説する。

 * * *
 NISAの100万円枠内で勝負をする時のポートフォリオには、何銘柄ぐらいを組み入れたらいいのか。一度枠を使い切ると新たな買いができないので、1銘柄に100万円を全部つぎ込む“一点勝負”はリスクが高く、一般の投資家にはお勧めできない。とはいえ、運用銘柄数が多過ぎると、ケアが困難になる。

 そこで、お勧めしたいのが、3~5銘柄でポートフォリオを組むことだ。これなら、1銘柄が値下がりしても他の銘柄でその損失を補える、あるいは損失を上回って利益を出せるケースが十分に考えられる。

 具体的にどんな銘柄を狙うべきかだが、今後の株価上昇を第一義に狙うなら、業績や業態(ビジネスモデル)の変化が顕著な銘柄が注目となる。

 まず、もともと市場の評価が高く業績もよかった企業が、一時的に業績不振に陥っていたけれど、その負の要因が払拭されて業績好転が確認された際に、その企業の株価は大化けする可能性が高い。たとえば、円高で苦しめられていた輸出企業が、円安で一気に業績が回復するというイメージだ。

 こうした業績好転銘柄を狙うなら、特に通期決算発表直後が好機となりそうだ。このタイミングであれば、前期の実績が固まり、今期の会社業績予想が発表されるので、一般投資家も業績好転を見極めやすい。

 中でも、赤字だった業績の黒字転換が見えている銘柄は、その後に爆騰する可能性が高いので見逃せない。それを見極める材料は、直前の四半期決算で赤字が減ってきている、会社予想に対する進捗率が高い、あるいは黒字転換している、などだ。

 これまでの経験則からいうと、業績が赤字から黒字転換する銘柄は、一気に物色されて、数か月で株価が底値から3~4倍になるのは当たり前。1年で10倍になった銘柄も少なくない。

 同様に、ビジネスモデルが大きく変化している銘柄は、経験則からいって、株価急騰の可能性が高い。既存のビジネスに業容変化の効果が組み合わさって、それまでと次元の違う業績拡大が予想されるからだ。

※マネーポスト2014年春号

トピックス

エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
NEWSポストセブン