国内

ゴミ騒動の小金井市長は朝日新聞出身で3年前まで小説家志望

文字通りの土下座行脚のおかげで、何とか街中にゴミがあふれる事態は回避できそうである。自前のゴミ焼却施設を持たない東京・小金井市がゴミ収集停止の危機に瀕している問題で、佐藤和雄市長(54)が辞職を発表した。

佐藤氏は、山口県阿知須町の出身。早稲田大学政治経済学部を卒業後、電気メーカーを経て、1983年に26歳で朝日新聞社に入社した。政治畑を歩み、首相官邸キャップや政治部次長を歴任。ニューヨーク特派員も務めた。

朝刊2面のコラム「ニュースがわからん!」は、同氏の発案だという。2003年には『検証日露首脳交渉』(共著/岩波書店)という著作も発表している。そんな佐藤氏が、朝日新聞社を飛び出したのは3年前のこと。当時を知る関係者はいう。

「本人は『新聞記者は50歳まで』と決めていたそうですが、まだ年頃の子供さんが2人いましたし、突然のことだったので周囲は驚いていました。創作活動、執筆活動をしたいということでした。取材経験などを生かした小説でも書くのかと思っていました」

しかし心変わりも早かった。朝日退社後、目立った著作を発表することなく、「ジャーナリストゆえの疑問がむくむく」(本人HPより)湧き出て市民活動に励むようになり、市長選出馬を「ある日落雷に打たれるように決意」(同)した。3・11後の混乱のさなか、5選を目指した現職を破って当選。が、現実は厳しかった。

「大新聞の政治部出身といっても、実際の政治は素人。頭はいい人だと思ったが、何より立ち回りが下手で人の動かし方を知らなかった。議会とはずっとうまくいっていなかった」(小金井市議会議員)

※週刊ポスト2011年11月18日号

関連キーワード

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン