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「#すき家ストライキ」大勝利か!? パワーアップ工事後も「人手不足」で短縮営業
5月29日の「肉の日」に、ネットで沸き起こった「#すき家ストライキ」。待遇や労働環境の改善を訴え、店舗で働くアルバイトを中心にサボタージュが呼びかけられた。
当日は大きな騒動も起こらず、朝日新聞は「ネットで拡散も実現はせず」と報じたが、実は人手不足は解消できず、やむなく24時間営業を取りやめ、短縮営業に踏み切る店舗が続出しているようだ。
前倒し閉店に「責任感ない」と詰め寄るお客も
最近ツイッターには、こんな書き込みが相次いでいる。すき家は2月から「パワーアップ工事」と称して、一部の店舗を休業。改装を行い順次開店しているが、中には閉店期間が数ヶ月に及んでいる店もあるようだ。
しかも「パワーアップ」したはずの店内がほとんど変わらず、24時間営業だった店舗が「時間短縮」され、店に向かったが当てが外れてしまったという愚痴も見られる。
24時間営業を掲げているのに、前倒し閉店する店まで出ているようだ。
せっかくパワーアップしてリニューアルしたのに、24時間営業をやめてしまうとは、どういうことなのか。キャリコネ編集部の取材に、ゼンショー広報は「本来はリニューアル後も24時間営業でやりたいが、人の手配ができていないんです」と明かす。
ゼンショー「表から見えない改善がスタッフに好評」
ゼンショー広報によると「パワーアップ工事」により、表からは見えない労働環境の改善が行われた。収納棚を増設し、厨房能力を強化するなどした結果、スタッフからは、
など歓迎する声が出ているという。それでも人手不足が解消されない理由について、「深夜の一人作業、通称『ワンオペ』を敬遠して、アルバイト応募が来ないのでは」と尋ねたが、会社ではそういう認識をしていないという。
広報担当者は、夜間の人員確保できない理由として「少子化で労働人口が減っている」ことなどを上げた。しかしネットでは「ここまでブラックのイメージがついちゃったらなー」「これ、実質#すき家ストライキ の大勝利じゃね?」という見方もある。
同社は現在、本部による店舗一括管理をやめて分社化。7つの店舗運営会社で約300店舗ずつ管理することで、「きちんと人をケアし、店舗管理のフォローをきめ細かくやっていく」という。
営業時間の短縮で、一部の人は不便さを感じたことだろう。しかし「景気回復」と「集団サボタージュ」があいまって人手不足を引き起こし、それによって労働環境が少しでも改善されたのであれば、働く人にとっては喜ばしい状況といえるかもしれない。
あわせて読みたい:ブラック労働の諸悪の根源は「24時間営業」
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