カーシェアで節約できるってほんと？　みんなの満足度について聞いてみた

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月会費に加えて、実際に利用した分だけ支払うカーシェアリングは、車費用のコスト削減にも役立つとか。それでは、実際のカーシェアユーザーはどれくらい節約できたのか。節約できた費用やコストでの満足面、カーシェアに向いている人などを聞いてみた。

カーシェアに切り替えてなんと100万円以上節約できたという人も！

今回、カーシェアリングの費用について教えてくれたのは、タイムズカープラスの会員のみなさん。カーシェアリング利用前と後を比較して、自動車にかかる費用どのくらい節約できているのかを聞いたところ、なんと42％の人が年間10万円〜30万円も節約できていると回答。ついで30万円〜50万円と答えた人が27％もいるから、約70％の人が年間10万円単位で節約できたと実感している。ちなみに100万円以上（！）節約できたという人が2％もいるから、その節約効果は大きい。

確かに車を保有するには、車本体をはじめ、税金やガソリン代、自動車保険料、駐車場、メンテナンス費用となにかとお金がかかるもの。その点、カーシェアは毎月の登録費用と走った分の利用料だけとシンプルなので、ユーザーのコスト面での満足度は高い。実際に「維持費がかからなくていい」「金銭的にトク」「使った分だけ支払うのは経済的だし、合理的」「コスパがいい」「ずっとカーシェアでいい」と経済面でのメリットをあげる人が多数派に。

また、単なる節約だけでなく、「節約できた車費用分を住宅ローンに回すことができる」「より利便性の高い都心で生活する」などと答える人もおり、家計のなかでも優先順位をつけて工夫しているようだ。
ちなみに、カーシェアリングをきっかけに車を手放した人は21％、カーシェアユーザーの5人に1人が所有せずに利用へと切り替えているのだ。カーシェアリングのステーションは、現在も増え続けているほか、参入する企業も増えている今、この流れは今後も続いていきそうだ。

【図1】年間で100万円以上節約できたというツワモノも。車関連費用の削減効果は大きい

予約がとれないストレスも！　不便さを解消するには？

コスト面では満足度が高いカーシェアリングだが、不便さを感じるときはあるのだろうか。
「カーシェアで不便を感じるか」という質問に対しては、「ときどき不便さを感じる」という回答も少なからずあった。その不満の要因となっているのは、やはり予約がバッティングするとき。

カーシェアの利用は、どうしても休日などに集中してしまうため、「借りたいときに借りられない」「祝日は使用されていることがある」と答える人は多く、不便さを感じる要因となっているよう。こうした「予約バッティング対策」だが、ユーザーからは「予約可能になったらすぐに予約する」「買い物など使う日を決めて使う」といった声があがっており、自分なりの使いこなしテクを発揮しているようだ。あとは、「返却時間が気になって気ぜわしい」「時間を気にせずドライブにいけなくなった」という声もあるが、これは時間で利用しているシェアならではの不便さといえるのかもしれない。

快適に利用するには自宅とステーションの距離がポイント

一方で、カーシェアに不便を感じないと答えた人の理由を見てみると、その多くの人は自宅近くに複数のステーションがあるもよう。「近所にステーションが3カ所ある」「24時間利用できる」「歩いていけて、ちょうどいい」という環境にある人は、ストレスなく使えている。また、会員登録後、近くにステーションができて便利になったという人もいた。筆者もその1人だが、近所で借りられるとなると自然と利用頻度も高くなり、車でのお出かけが楽しくなった。

ちなみに、「近くのステーションが徒歩15分で遠い」という人もおり、あまり遠くにステーションがあっても、利用しにくいもの。特に雨の日は「ステーションまで出かけるのがおっくう」という人もいた。こうしてみると、やはりカーシェアは節約にはなるけれど、使用頻度やステーションとの距離など、自宅の立地条件によっては向き、不向きがあるのかもしれない。自分の価値観や生活スタイルを考慮して、賢い選択をしたいものだ。