皇室関係者や政治家などの自宅に設置されている、電話ボックス型の簡易ポリスボックス。要人の自宅を警備することを目的に警察が設置しているものだが、〝一体誰の家を警備しているのだろう〟と気になったことがある人も多いのではないだろうか。
自宅警備といえば、一般の家庭ならホームセキュリティ会社に委託するのが通常だ。しかし例えばストーカー被害など、身に危険が迫っているケースにおいては、要人と同じように警察に自宅警備をお願いできるのだろうか?
All Aboutで防犯に関するガイドを務める佐伯幸子さんに、話を伺ってみた。
なるほど。我々一般市民では防犯ブザーの貸し出しや周辺パトロールの強化が関の山のようだ。また、ポリスボックスを設置するためには、それ相応の敷地も必要となる。当然、賃貸マンションなどでは設置は不可能。こうしたことも設置されない一因かもしれない。
ちなみに暴力団関係者も利用しているという噂を聞いたことがあるのだが、これは本当なのだろうか?
あくまで、命の危険が高いという点でポリスボックスの設置が判断されるということらしい。
ポリスボックスがあれば安心できるというワケではなく、ポリスボックスがあるということは、それほど常に身の危険と隣合わせの生活を送っているということ。うーん、どっちにしても安心した暮らしとは、ちょっと遠いようだ。