日本一の道具街として海外の観光パンフレットにも取り上げられ、外国人観光客からも注目をあびている「かっぱ橋道具街」。食品サンプルや調理器具を中心にした専門商店街ということもあり、飲食のプロ御用達であるのは変わらないが、今では、6:4くらいの割合で一般の方が多くなっているのだそう。土日に営業している店舗も増え、気軽にプロの使う道具に触れることができる、ユニークな魅力あふれる街になっている。
ところで、この「かっぱ橋」という不思議な名前。どんな由来があるのだろうか。そこで、かっぱ橋商店街の名物「ジャンボコック像」で有名な「ニイミ洋食器店」の新實仁さんにお話を伺った。
現在は川の面影はないが、当時、新堀川の両岸に古道具を商う人たちが店を出しはじめたそうだ。ところで「かっぱ」と川はどう関係していたのだろうか?
なるほど。合羽屋喜八という人を手伝ったのが“河童”とは不思議なめぐり合わせだ。
また、夜な夜な訪れる河童たちを見た人は、商売が上手くいったという伝説から、訪れる飲食のプロたちの商売繁盛を願う意味で、商店街には黄金の「かっぱ河太郎像」が立てられているのだそう。
そんな歴史ある合羽橋。道具街の最寄駅は、東京メトロ銀座線田原町駅。その他にも、つくばエクスプレス浅草駅や東京メトロ日比谷線入谷駅も利用でき、もし住むとなれば利便性も高いので下町風情を楽しみながら暮らせそう。商店街へ行った際には、プロでなくても、家庭内景気向上を願ってみるのもよさそうだ。