世界4連覇を目指す女子野球の「マドンナジャパン」と草野球ができる? 

真っ直ぐ、前を―第二回女子野球ワールドカップ 日本代表の十日間
『真っ直ぐ、前を―第二回女子野球ワールドカップ 日本代表の十日間』
長谷川 晶一
河出書房新社
1,728円(税込)
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 みなさん、「マドンナジャパン」をご存知でしょうか? マドンナジャパンとは、野球女子日本代表の愛称――つまり女性版サムライジャパンです。

 ちなみに「マドンナ」の由来は夏目漱石の名作『坊ちゃん』に登場する「色の白い、ハイカラ頭の、背の高い美人」(『坊ちゃん』より)のマドンナだそうです。2008年に行われた「第3回IBAF女子ワールドカップ」が同作の舞台・愛媛県松山市で開催されたため、同地にちなんで命名されたとか。

 なおマドンナジャパンは、この第3回から2012年にカナダ・エドモントンで開催された第5回までワールドカップ3連覇中。今年9月の宮崎県宮崎市で行われる第6回大会では、4連覇の期待がかかっています。

 そう、実はマドンナジャパンはめちゃくちゃ強いのです。

 とはいえ、かつては苦杯を嘗めたこともありました。本書『真っ直ぐ、前を―第二回女子ワールドカップ 日本代表の十日間』はノンフィクションライターの長谷川晶一さんが、第2回台湾大会で、準優勝に終わった女子日本代表に迫った一冊です。"絶対に負けられない戦い"として挑んだ第2回大会でしたが、決勝戦で惜しくもアメリカ代表に惜敗。本書を読むと、あのときの悔しさが今のマドンナジャパンの強さの根底にあるのではないかと思わずにはいられません。

 さて今回、4連覇を目指すマドンナジャパンのメンバーも実力派揃い。しかも、美しさも兼ね備えた選手が多数いるので、野球ファンならずともチェックしておきたいところです。

 たとえば、六角彩子内野手は第4回ワールドカップで代表初選出ながら大会MVPと首位打者を獲得。第5回大会でも最優秀守備選手に選ばれた、「巧打堅守」の選手です。六角内野手を"女優"的な美女とするならば、田中亜里沙外野手はアイドルのようなルックス。昨年の選手権で優勝、今年の選抜で準優勝した福知山成美高校に所属する高校生で、これからが期待される選手といえるでしょう(男子と同じく、女子高校野球も春は選抜、夏に選手権の大会が開かれます)。

 そんな彼女たちの活躍を"生観戦"するチャンスが今年9月にあります。宮崎県宮崎市で第6回IBAF女子ワールドカップが開催されます。地元・日本での世界一4連覇の瞬間を目の当たりにしたい人は、大会が開催される9月1日から7日は是非とも宮崎入りしてください!

 また、生観戦は難しくても、マドンナジャパンを後方支援できる取り組みも行われています。全日本女子野球連盟はクラウドファンディングサイト『WESYM(ウィシム)』で、マドンナジャパンへの投資を募集中。主に強化費用を工面するためのもので、500シード(1シード=1円)から投資可能。最高額の30万シードの支援をすると、野球教室での指導や草野球での助っ人を現役選手にお願いすることもできるそうです。草野球の助っ人依頼までできるとは......マドンナジャパン、恐るべしです。

 とりあえずマドンナジャパンの4連覇の応援をしつつ、世界一のメンバーと草野球できることを夢みて、投資してみるのも面白いかもしれません。


【関連リンク】
野球女子日本代表(マドンナジャパン)の世界大会4連覇を、共に目指そう!
http://wesym.com/ja/projects/madonnajapan

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