住まいの雑学
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2014年4月11日 (金)

癒やし効果抜群!? 自宅で手軽に楽しめるミニ盆栽

四季を通して様々な表情を楽しませてくれる盆栽だけに、育てがいもありそう(画像提供:盆栽妙)
画像提供:盆栽妙

自宅で緑を楽しみたい、と思ってもマンションなので庭がない、ベランダが狭いなどの理由で諦めている人はいないだろうか? そこで今回おすすめしたいのが、最近若者を中心に人気を集めている“ミニ盆栽”だ。

今回はその魅力について、盆栽妙店長の高村さんにお話を伺った。そもそも盆栽とは、どのようなものを指すのだろうか?

「盆栽とは、自然の風景を模して造形し、草木を鉢に植えたものを言います。そして、枝ぶり、葉姿、幹の肌、根やその姿全体を鑑賞して楽しむのです。静的な絵画・彫刻などとは違い、四季を通して、自然が織り成す美しい変化や生命の鼓動を感じることができる盆栽は、小さな鉢の中に壮大な自然の景色を創り出す芸術といえるでしょう」

四季を通してさまざまな表情を楽しませてくれる盆栽だけに、育てがいもありそうだ。では、値段はいくらぐらいで手に入るのか? また、大きさによって値段が違ったりするのだろうか?

「盆栽は大きさでは金額が決まりません。樹齢、樹形、鉢の金額によって決まります。最近流行のインテリアに取り入れられている盆栽は、2000円から1万円程の値段ですね」

手ごろなものから、高額になると1億円のものもあるとか。値段の話を聞くだけでも奥深さを感じる。実際に育てるために気をつけるべきポイントを教えていただいたので、以下にまとめてみた。

・場所について
基本は外での管理。部屋での鑑賞は可能だが、管理は外でするのがベスト。最低でも太陽が1日3時間くらい当たり、風通しのいい場所が適している。

・水やりについて
水やりは春と秋は1日1回、夏は1日2回、冬は2、3日に1回が基本。しかし、地域や乾燥によって変更する必要がある。水やりは“かける”のではなくたっぷりと“与える”。

・肥料について
肥料はなくても問題ないが、樹を健康にするために梅雨、夏季、冬眠期を除いて与えるほうがいい。

・植え替えについて
それぞれの樹の適した時期に根を切り、土を新たにして植え替えることで鉢の中の環境を整える。世話をする内容に関しては普通の植物と同様だが、ポイントを押さえて行う必要がありそうだ。

最後に、これからミニ盆栽をはじめてみようという方へ、メッセージをいただいた。

「盆栽は一生ものです。また、子へ孫へとゆずることもできるものです。海外での人気に伴い日本でもインテリアに適した盆栽がたくさんあります。盆栽は自分だけの芸術品になり、高い癒やし効果も得られますよ」

普通の植物より少し手間がかかる。だからこそ、育てているうちに愛情がわき、そしてオリジナル性ある「芸術」としても鑑賞を楽しめるようになるのだ。これを機に、奥の深い盆栽を本格的に勉強してみるのもいいかもしれない。

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