「ヒマワリ15万本咲かせよう」 サトウキビ畑に種まき


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 【石垣】「15万本のひまわりを咲かせよう」。石垣市川平のサトウキビ畑で23日、ヒマワリの種まきイベントが開かれ、多くの家族連れや地域の人たちが参加した。広さは約6ヘクタール。6月ごろに見頃を迎える。耕した畑から赤土流出を防ぐ目的に加え、花見客を呼び込むことで地域活性化につなげる。

 場所はキビ収穫を終えた農家15人の畑で、7月ごろから夏植えが始まる。その間に耕された畑は土がむき出しの状態が続く。梅雨の期間とも重なることから、赤土流出を防ぐ対策として、市赤土等流出防止営農対策地域協議会などが主催し、ヒマワリの種まきが企画された。満開になれば、約15万本のヒマワリが咲く予定という。
 家族5人で参加した市登野城の前元宏貴さん(38)は「子どもたちも体験を通して感じる部分が出てくると思う。花が咲いた時のことを忘れず、環境を考えられる人に成長してほしい」と話した。子どもたちは「きれいなヒマワリを咲かせたい」「6月が楽しみ」などと話し、一生懸命に種をまいていた。
 主催者側は「これを第1弾として成功させ、他の畑でも実施して赤土対策の取り組みとして広がってほしい」と期待した。

ヒマワリの種を一生懸命に畑にまく子どもたち=23日、石垣市川平