今からさかのぼること100年以上も昔。1905年5月27日は、日本海海戦で日本海軍がロシアのバルチック艦隊に歴史的大勝利を収めた日にあたる。このバルチック艦隊との戦いで、連合艦隊の旗艦として名を馳せた軍艦が戦艦三笠。実はその雄姿はいまも神奈川県横須賀市の三笠公園で拝むことができる。
横須賀と言えば“アメリカンカルチャーが感じられる街”というイメージが強い。これは、横須賀にあるアメリカ海軍基地の存在に由来。米兵が自国の文化を持ち込んだことと、彼らのセンスに合わせて店舗をつくったことにより、アメリカムードが高まったと推測される。
その象徴的なスポットなのが、基地のすぐ横にある有名などぶ板通りだ。
どぶ板通りには、ミリタリーグッズのお店、アメリカンテイストなバー、スカジャンショップなどが並ぶ。このスカジャンとは、“横須賀ジャンパー”を略した言葉で、もともとは、米兵が日本のお土産として買っていたものなのだとか。
また異国の風が感じられる横須賀はポップソングとのゆかりも深い。山口百恵の「横須賀ストーリー」、横浜銀蝿の「横須賀BABY」、クレイジーケンバンドの「ヨコスカンショック」、AKB48 TeamBの「横須賀カーブ」…
。全て時代のスターたちが歌う楽曲と考えると感慨深いものがある。そういえば、元首相の小泉純一郎氏も横須賀出身。日本人離れした氏の堂々たるパフォーマンスも、横須賀のちょっぴり背伸びしたくなる空気感が育んだのかも知れない。
そんな、神奈川県のなかでも独特のムードが漂っている横須賀。少々個性的な生活を夢見る人は、次の住まいをこの街から選んではいかがだろうか。
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