冷た~いかき氷を食べると… 暑い沖縄から「クール」に支援


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 【沖縄】沖縄市泡瀬のパーラートップスーパーで4月末から「暑い沖縄だからできる!みんな笑顔かき氷募金」が始まっている。1杯100円のかき氷を食べれば、全額が熊本地震の義援金になる“クール”な取り組みに、店を訪れる小中高生らが熱い視線を送っている。

かき氷募金を始めた沖縄市泡瀬のトップスーパー=1日午後、沖縄市泡瀬

 取り組みを始めたのは、同店で働く伊波琴美さん(40)=うるま市=だ。伊波さんは東日本大震災の後、県内の学校などに被災地の写真集を寄贈するなど、ボランティア活動を続けてきた。
 熊本地震直後には、友人らに呼び掛けて段ボール6箱分の支援物資を現地に送った。店を利用する中高生らにもできる被災者支援がないか考え、かき氷募金を始めた。
 店を訪れた沖縄市の川原美優羽さん(14)=美東中3年=と美百々さん(12)=同1年=きょうだいは、祖父が熊本県天草市出身だという。美優羽さんは「かき氷をいっぱい食べて、被災地を応援したい」と話した。
 伊波さんの息子の伊波政琉くん(11)=宮森小6年=は「人のために行動するお母さんを見て、思いやる気持ちが自分に少しずつ身に付いてきたと思う」と振り返る。熊本地震の支援物資の詰め込みも手伝った。政琉くんは「地震で亡くなった人のためにも頑張って生きていきたい」と真っすぐな瞳で話した。