高級住宅街のイメージで語られることが多い「田園調布」。特に駅の西口側はその色が濃い。駅前の小公園は桜やバラ、噴水のある池などで飾られ、放射線状に広がった道路は区画整備がきちんとなされ、大きな屋敷も目につく。
こうした雰囲気はほかの街とくらべても特徴的だが、どうしてこのような姿になったのだろうか? 社団法人田園調布会に話を伺った。
こうして完成した田園調布は、“日本ではじめて計画的に開発され、分譲された庭園都市”と呼ばれるようになったという。だが、この街の雰囲気も現在では変わってきているという。
ちなみに、田園調布に新しく家を建てようと考えた場合、さまざまなルールを守らなければいけない。例えば、建築物は地上2階建て、高さは9mまで。屋根や外壁もカラーガイドに沿ったものに限られている。
田園調布が今でも美しい姿を保っているのは、地域住民たちが一丸となり、街を保全していこうという活動があったからにほかならない。特に駅前の街路樹などは四季の移り変わりを目で楽しむことができるスポットでもある。近くに寄った際は散歩がてら降りてみるといいかもしれない。