ものづくり推進へ台湾団体と協定 県工連とNIAC、来月締結


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 沖縄県工業連合会(呉屋守章会長)と南西地域産業活性化センター(NIAC、石嶺伝一郎会長)の2団体は6月に、沖縄と台湾のものづくり関連産業の連携促進を図るため、台湾の経済団体・台日商務交流協進会(江丙坤理事長)と連携協定書の覚書(MOU)を締結する。毎年、両地域間で交互に商談会やビジネス交流会を開催するなどして経済連携を加速させる。

 県工業連合会の海外連携協定は初めて。桑江修専務理事は9日、「覚書締結を布石にして、沖縄と台湾間のものづくり企業の具体的な経済連携をバックアップしていきたい」と話した。
 締結式は6月17日に台湾・台北市の台湾国際会議センターで開かれ、3団体の代表や両地域の経済団体関係者が出席する。NIACと県工業連合会は、両地域の製造業者が参加する商談会「沖縄・台湾産業貿易ビジネス対話」を同日に台北市で開催する。沖縄側からは建設資材や金属加工、木工業などの関連企業が参加する見通し。
 経済連携の強化により、沖縄側のメード・イン・ジャパン品質と、海外展開に実績がある台湾側の販売網と技術力を生かした海外貿易の活性化のほか、製造業者間のビジネスマッチングや新商品開発などの促進が期待される。
 桑江専務理事は「台湾企業の県内進出も期待できる。沖縄と台湾の企業連携によってメード・イン・ジャパンの高品質な商品開発や海外貿易への展開を目指したい」と期待感を示した。