「乱暴した」容疑者供述 弁護士接見後は黙秘 米軍属女性遺棄


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 本島中部の女性の遺体が恩納村安富祖の山中で発見された米軍属女性死体遺棄事件で、死体遺棄容疑で逮捕、送検された与那原町与那原の元米海兵隊員で米軍属の容疑者(32)が、20日から供述を拒否して黙秘に転じていることが21日、捜査関係者への取材で分かった。容疑者は質問に対して「弁護士に言われたので供述しない」などとして、書類への署名も拒否しているという。県警は計画的犯行の可能性もあるとみて、調べを進めている。

 容疑者は黙秘に転じる前に「2~3時間車で走り、乱暴する相手を探した。女性に乱暴し刃物で刺した」などと供述していたことも分かった。女性の遺体は「スーツケースに入れて車で運んだ。凶器とスーツケースは捨てた」などと供述していたという。

 捜査関係者によると、容疑者は「後ろから棒で殴った」とも供述。ウオーキング中の女性を見掛けて付け狙い、背後から襲ったとみられる。県警は、容疑者の車内に残されていた女性の血痕が微量だったことから、車の外で殺害し、スーツケースに入れて恩納村の遺棄現場まで運んだ可能性があるとみて捜査している。21日には女性の自宅アパート近くで、襲った場所を特定するために捜査員が捜索を続けた。

 県警は20日、遺棄現場近くで女性の物とみられる赤い靴を発見した。女性のスマートフォンや鍵は見つかっておらず、県警が捜索を続けている。21日午後6時ごろから午後8時40分ごろまで、容疑者の自宅に捜索に入った。