編み物や裁縫などに比べて断然ハードルが低く、お部屋のインテリアやアクセサリーにもなる『羊毛フェルト』をご存じですか。誰にでも簡単にはじめられて、それでいてつくった人の個性がはっきりと出る、羊毛フェルトの魅力を紹介します。
トップの写真にあるような、動物などをモチーフとしたモコモコとしたミニチュアを見たことはないでしょうか。これが羊毛フェルトの作品です。ぬいぐるみとはちょっと違った独特のリアルさがたまりません。私が羊毛フェルトというものの存在を知るきっかけとなった、独自のデフォルメが特徴的な羊毛フェルト作家、のそ子さんにその魅力を伺いました。
「羊毛を水に濡らしてこすったり、専用の針(ニードル)で突きからめることにより、毛同士をからませて収縮させ固めて形成(フェルト化と呼びます)する手芸で、私は針を使う方の手法(ニードルフェルティング)でやっています。羊毛フェルトは針一本で、感覚的に形をつくっていくことができます。このとっつきやすさが最大の魅力だと思います。実は私、裁縫も編み物もどちらもダメで、子どもが学校で使うナプキンや袋もまともに縫えませんでした」
「まずは羊毛ですが、作成したいモチーフの色の分だけ種類が必要になります。そしてニードルフェルティング専用の針。これらは手芸屋さんで販売しています。あとはスポンジなどのマットがあれば大丈夫です!」
いくら簡単といっても、何からつくったらいいのか迷ってしまうという人には、かわいい犬や猫の顔が誰にでもつくれる、詳しい説明と必要な材料がすべてそろった『羊毛フェルトでつくる ふわふわイヌ・ネコ(http://otonanokagaku.net/phm/felt/)』という、のそ子さんが監修している本もありますよ。
私もこの本を読みながら生まれて初めて羊毛フェルトに挑戦したのですが、普段一切の手芸をしない不器用な私でも、なかなかかわいいものができあがってくれました。針をチクチクと刺して羊毛を固めていけばいいので、本に書かれた通りに一度つくれば、誰でも基本がマスターできます。
できあがった作品は、部屋のインテリアとしても重宝するのが羊毛フェルト。
どうでしょう、このモフモフとした質感。これが部屋に置いてあったら、なんだか心が安らぎそうな気がしませんか?裁縫でぬいぐるみをつくろうとすると大変ですが、羊毛フェルトなら誰でも簡単にはじめられます。
なにか趣味を探しているという人は、チクチクと針を刺してみてはいかがでしょうか。ストレス解消にも最適ですよ!