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田方 みき
2011年6月14日 (火)

住宅ローンって、どれくらい断られてるもの?

「住宅ローンに申し込んだけど、銀行から断られちゃったよ」なんて話を聞いたことはない? 住宅ローンが希望通りに借りられなければ、マイホーム計画を練り直すことになるわけだから、そんな話を聞くと自分の場合は借りられるのかどうなのか気になってくるはず……。

住宅ローンって、どれくらい断られてるもの?

では、「希望通りには借りられなかった……」という経験は、どれくらいの人がしているのだろう。住宅金融支援機構の「民間住宅ローン利用者の実態調査(平成21年7月調査)」では、「希望通りに住宅ローンの借り入れができましたか?」という質問に「はい」と答えた人は81%。一方、「いいえ」と答えた人は19%だった。およそ5人に1人は希望通りに借りることができなかった、ということになる(図1参照)。

どんなことが希望通りではなかったのかというと、「融資を断られたことがある」という答えが最も多く全体の10.3%。また、「融資額の減額を求められたことがある」という人も全体の7.4%だ(図2参照)。10人に1人が融資を断られた経験があるなんて、なんだかけっこう多い気がする……。

住宅ローンって、どれくらい断られてるもの?

融資を断られるのは、勤続年数や年収がその金融機関の融資条件をクリアしていない場合など。融資額の減額を求められるのは、いくら借りたいのかという希望に対して年収が少なかったり、現在返済中のほかの借り入れがあったり、借入希望額は少なめでも返済期間が短いため返済負担が大きいなどのケース。
とはいえ、転職したてで「勤続年数が2年未満」で断られていた場合、「勤続年数1年以上」ならOKの銀行をあたれば道が開けるかも。マイカーローンや奨学金の返済がある人は、その残りを完済してしまえば、住宅ローンの借り入れを増やせる可能性もある。
ひとつの金融機関で融資を断られたからといって、すぐにあきらめてしまわずに、無理のない資金計画が立てられそうなら、ほかの金融機関をあたってみるといいだろう。

ただし、一度でも断られた経験があるということは、審査に出した資金計画がリスクを含んでいるということだ。自分の立てた資金計画が、無理なく返済を続けられる内容になっているのかを見直してみることがオススメだ。

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