全日本柔道連盟の外部理事でもある参院議員の橋本聖子氏(48)が24日、上村会長に「辞任勧告」を出した。全柔連が内閣府から体制の再構築を求められたことに「基本的には全員の理事が辞任しないと、どうにもならない。総辞職が当たり前ですよ」と執行部の解散を求めた。

 世間の常識とあまりにかけ離れた対応に、もう我慢がならない。1月の暴力問題発覚から、依然とトップに居座っていることに「本来ならば、もっと早く辞めないといけない」と厳しく言った。先月には全柔連の外部理事に選ばれた。「柔道界の常識」がまったく理解できないようだった。

 先月には日本オリンピック委員会(JOC)の強化責任者でもある選手強化本部長に就任。柔道の長いゴタゴタがスポーツ界全体のイメージを落としていることに危機感を抱く。「柔道だけでなく、スポーツ界全体に影響を与えている。そのところを柔道界はしっかりと見極めないといけない」と続けた。

 内閣府は安倍首相名で勧告書を出したが、国はもちろん、JOCにも、スポーツ団体の人事には関与できない。「ここまで国にさせた事実を考えてほしい」と自発的な辞任、執行部の総辞職を促した。