写真家・新津保建秀の特別講義「\風景−写真の亡霊」 芸術係数が開催

写真家・新津保建秀の特別講義「\風景−写真の亡霊」 芸術係数が開催
写真家・新津保建秀の特別講義「\風景−写真の亡霊」 芸術係数が開催

"Rugged TimeScape" Kenshu Shintsubo + Takashi Ikegami (2010)

7月6日(土)、写真家・新津保建秀さんの特別講義「\風景−写真の亡霊」が新宿眼科画廊で開催される。キュレーターは芸術係数の主宰をつとめる辻憲行さん

展覧会のキュレーションをはじめ、様々な方向から国内のアーティストを紹介する芸術係数では、1960年代以降に書かれ、まだ日本語訳が出版されていない美術に関する論考を中心に取り上げる読書会を継続的に開催。特別講義では、読書会を補完するため、日本国内で注目すべき活動を行っている人々を講師として招聘し、日本のアートをめぐる未来の言葉を探っている。

今回の特別講義で講師をつとめる新津保建秀さんは、1990年代の終わりから商業写真、建築写真を含む幅広い活動を展開。写真家としての活動以前より、映像とサウンドスケープの野外録音による作品制作などを行い、2000年代に入ってからデジタルでの制作に移行していくにつれ、デザイナー、音楽家、作家、科学者、思想家など様々な分野の第一線で活躍する人々と活発に共作を行なっている。

これらの経験は新津保さんの写真作品のコンセプト・メイキングに大きなフィードバックを与え、複雑系科学の第一人者・池上高志さんとのコラボレーションではコンピューター・アルゴリズムによるイメージ・プロセッシングやスクリーン・キャプチャなどの手法を導入。さらには、アイドルユニット・ももいろクローバーの元メンバーである早見あかりさんとのAndroidアプリでの写真集もリリース。「潜像/現像」「見る/見られる」という二項対立を越えるような、新しいイメージの条件を探る活動で知られている。

今回の講義では「\風景−写真の亡霊」と題し、初期からの新津保さんの活動を振り返ると共に、2012年の個展「\風景+」で取り上げられた作品や、批評家の東浩紀さん率いる株式会社ゲンロンから刊行される『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1』のために行なわれたチェルノブイリでの撮影、さらには現在進行中のプロジェクトについてうかがうといった内容となっている。

アート分野だけでなく、様々な領域で活躍する希有な写真家であるだけに、今回はその原点から振り返るということで貴重なお話が聞けそうだ。

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