【アジア】アジア麺類制覇の旅!PART5(最終回)

ウズベク
アジアには様々な食材を原料とした多種多様な麺類が存在する 。ラーメン系、焼きそば系、うどん系、そば系、パスタ系などなど……アジアの麺には不思議な魅力がある。

日本でもそれぞれご当地麺類があるようにアジアの国々には様々な麺類が存在する。最終回の今回は、 ネパール、ブータン、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスタン、ロシア(極東地区)の麺類をご紹介。

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・ネパール
カトマンドゥの古びたレストランにて「チキン・タントゥク」と呼ばれるチベット麺料理を注文。「チキン・タントゥク」とは熱々のあんかけスープ仕立てのチベット風タンメン。野菜たっぷりで正にヒマラヤ山脈に鍛えられた、寒い日にはもってこいの至高の逸品なのだ。
ネパール
・ブータン
ブータン王国の首都ティンプーのとあるお店にて「バトゥ」を注文。もともとブータンには麺料理は存在せず、チベット料理がベースとなった麺料理があるとのこと。それが、この「バトゥ」。きしめんに似た平麺は歯ごたえ十分。そしてスープは牛骨で取られており、コクとまろやかさが絶妙な仕上がり。こちらも寒い日には心から暖まる逸品なのだ。
ブータン
・ウズベキスタン
中央アジアの麺類と言えば「ラグマン」が有名。麺は正にうどんそのもの。コシの強い麺に牛肉の奥行きがひろがるトマトベースのスープ。トマト仕立てのうどんは日本にはなかなかお目にかかれないものだと思うが、このラグマンは日本の趣を感じる洋風うどんとも言える味に仕上がっている。
ウズベク
・カザフスタン
カザフスタンでも「ラグマン」はよく食べられている。こちらはスープの無しの「ギュロ・ラグマン」というもの。具は大きく切った肉、赤ピーマン、タマネギ、そしてトマト風味の味付けにコシの強いうどん。まさに日本の喫茶店の懐かしいナポリタンを思わせる味わいだ。
カザフスタン
・キルギスタン
キルギスタンには、中央アジア全域で広く食べられている有名な麺「ラグマン」の他に「アシュランフ」という冷たいスープ麺の料理がある。今回はキルギス東部、カラコルという街にて、その名物を注文。トコロテン状の麺とうどんの様な小麦麺とが混ざったダブル麺仕立てとなっていることにまず驚く。

そのダブル麺仕立てに酸味と辛みの絶妙なバランスの冷製スープをあわせるのだ。ダブル麺の異なった食感とバランスの良い味わいのスープそれらが渾然一体となってアジア麺類の奥深さを感じさせてくれる逸品となっている。
キルギススタン
・ロシア
そして最後は、ロシア極東地区ウラジオストックの売店にて重ねられたカップ麺を食す。ロシアにはたくさんの種類のカップ麺があるため、様々な味を楽しめる。ロシア名物ペリメニ(ロシア風水餃子)を合わせれば、日本で言うところのウラジオストック風即席ラーメン餃子定食といった具合だ。
ロシア

全5回にわたってお送りしたアジア麺類制覇の旅、いかがだっただろうか。様々な地域の様々な麺料理。そんな麺料理だけを味わう旅も悪くない。噛み締めた麺の数だけ、文化の違いを感じられるだろう。そして広がっている世界の大きさを感じる事ができるだろう。

そう、その文化の違いを感じる事、その行為そのものが「旅」なのだ。

Post & Photo: Red Comet
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