視聴者からのご意見

2014年9月に視聴者から寄せられた意見

2014年9月に視聴者から寄せられた意見

第2次安倍改造内閣発足について、今までの成果をきちんと検証してほしいといった意見。新聞社の記事訂正や誤報、謝罪会見などを扱った番組に対し賛否両論の意見多数。御嶽山の噴火報道で、取材のあり方について様々な意見。

2014年9月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,301件で、先月と比較して36件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール70%、電話28%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性71%、女性26%、不明3%で、世代別では30歳代26%、40歳代25%、20歳代19%、50歳代17%、60歳以上9%、10歳代4%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は688件【43局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、20件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

第2次安倍改造内閣が発足したが、今までの成果をきちんと検証してほしいといった意見や、番組のコメンテーターが女性の新閣僚に失礼なコメントをしているなどといった声が寄せられた。
新聞社の記事訂正や誤報、その後の謝罪会見などを扱った番組に対して、自分たちも今まで同じような報道をしてきたのに自省の姿勢が見られないなど、賛否両論さまざまな意見が多数寄せられた。
御嶽山の噴火報道で、取材のあり方について様々な意見が寄せられた。
アニメ問題を扱った番組に対して、多様な趣味を認めない、あまりに偏見的な制作姿勢だという批判的な声が多く集まった。
ラジオに関する意見は41件、CMについては30件あった。

青少年に関する意見

9月中に青少年委員会に寄せられた意見は90件で、前月の141件から大幅に減少した。
今月は、「性的表現」に関する意見が14件と最も多かった。次に「表現・演出」が13件、「言葉」、「暴力・殺人・残虐シーン」がそれぞれ10件、「低俗・モラルに反する」が9件、「編成」が5件と続いた。「その他」は10件あった。
「性的表現」では、音楽番組で人気バンドが歌った曲の歌詞や演出が卑わいであるとの意見が複数寄せられた。
「表現・演出」では、バラエティー番組で料理店を取材した際の、料理についての感想に関する意見が目立った。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 第2次安倍改造内閣が発足した。内閣改造を報じることは良いが、現政権の2年近くの成果をきちんと検証していない。中身のない内閣改造は意味がないと追及するべきだ。デフレは脱却したのか、被災地の復興は進んだのか、原発の再稼働はするのか、公約したことは実現したのか等々、説明を求めるべきだ。少なくとも、現政権に媚びを売る報道はやめていただきたい。

  • 組閣の話題の中で、女性の新閣僚の紹介VTRを見たコメンテーターの一人が「妖怪みたいな人がいた」と述べた。誰とは言っていなかったが、個人を誹謗するコメントだ。司会者や他のコメンテーターも笑っていた。

  • 新聞社の謝罪会見の内容を独自見解で歪曲している。放送局の自己弁護のために、新聞社が誰に何を謝罪しているのかをうやむやにしているとしか思えない。この姿勢のどこに公平性があるのか。今まで記事を利用してきた放送局自身の自戒と改革を求めたい。

  • 新聞社の原発関係の吉田調書、慰安婦問題の吉田証言の誤報に関して検証することは、勇気あることだと思った。政府と違うことを言おうとすると、今のメディアはつぶされるのではないかという危機感がある中で、命を懸けて報道している姿勢には感心する。これからも頑張って真実を伝えてほしい。

  • 新聞社の慰安婦問題の記事訂正について、ある別の新聞は「その時自社はどう報じたか」と検証している。しかしテレビ各局はその間違った記事を長い間垂れ流しておきながら、報道した責任を取ることもなく、検証さえしていない。メディアとしての責任を果たすべきだ。

  • 吉田調書と慰安婦報道での新聞の誤報問題について、取材した記者個人についての報道がないことに違和感がある。新聞社の社長とトップの記者会見のみで、記者個人の記者会見はない。個人を糾弾する報道は見たことがない。しかし、STAP問題の報道では、研究者への過激な報道が行われた。名前と顔写真入りで疑惑を追及し、メディアによるリンチという印象があった。新聞社による不祥事に対しては節度を守り、科学界の不祥事には過激な報道に走る。そのギャップに違和感を覚える。

  • 原発規制委員会とのやり取りを報じたニュースの中で、誤報があったとして謝罪した。その中身は、記者の質問に対して、質問とは違う別の回答をつけるというもので、1つのVTRに数カ所のそうしたミスがあった。単純なミスというより故意に近い悪意ある編集と見るべきだ。この番組は前から再稼働には反対を訴えているが、事実を捻じ曲げてまで再稼働反対に導くことは腹立たしい。

  • 川内原発の記者会見のニュースで、原子力規制委員会の委員長を貶める編集をしていた。司会者が後日「事実誤認と不適切な編集」をお詫びしたが、原発反対の主張に沿うように編集したとしか思えない。世論を誘導し、委員長の名誉を汚す偏向放送だ。

  • 御嶽山噴火に関するマスコミ報道についてだが、震災や広島土砂災害の時も言われたが、報道ヘリが上空を旋回したり、家族へのインタビュー、患者を乗せた救急車の周りに群がるなどの行為があった。もし、自分の家族が災害に遭って同じことをされたらどう思うのか。特に報道ヘリの上空への旋回は、墜落による2次災害、生存者の声が聞こえなくなるなど、大いに危険だ。今までの災害でも問題提起されてきたはずだ。どうしても取材したいのであれば、救助隊にカメラを持たせて映像を提供してもらう方法や、代表取材で十分ではないのか。

  • 御嶽山噴火関連のニュースの中で、ご主人の安否が不明だという女性のインタビュー映像があったのだが、かなり顔に近づいて撮影していることに違和感を覚えた。今にも泣き崩れそうな女性に対して、覗き込むようにして顔の間近までカメラを向けていた。ご主人のことが心配で心を痛めている方に対して、余りにもひどい。見ていて本当に辛く、腹が立った。

  • 御嶽山噴火を伝える報道を各局で取り上げている。テレビ局のリポーターは安全な場所でヘルメットをかぶりきれいな格好をしているが、その後ろを、着のみ着のままの泥だらけの被災者の映像が流れる姿には違和感を覚えるし、不愉快だ。

  • 府議会議員の名刺の携帯電話番号が分かる映像が放送され、いたずら電話が彼に殺到した。個人情報に対してモザイクなどの処理をせず放送したのは不適切だ。なぜそのまま放送したのか、不自然な感じがする。迷惑をかけたことに対して、番組及び放送局は責任を取るべきだ。

  • 国内で発生したデング熱感染についてニュースで取り上げているが、あまり騒いで不安を煽ることはよくない。デング熱に感染しても一定期間を経ると体内に抗体ができ、重症化する心配がなくなると知った。しかしそのことを一般のニュースではほとんど伝えていない。予防することも大切だが、万一感染した場合にはどう対処するかということを中心に、冷静な姿勢で報道するよう心がけてほしい。

  • デング熱について、正しく報道している局は皆無だ。「東京・代々木公園を封鎖したので大丈夫。人から人への感染はない」と報道しているが、厚生労働省は「人から人へは感染しないが、蚊を介して感染は広がっていく」との会見を行っている。各自が蚊に刺されないように予防する必要性を伝えるべきではないか。もっと危機感を持つように注意を促すことが、テレビ局の任務ではないのか。

  • 「小学生の女の子が不審者から貰った飴のようなものを口に含んだところ、意識をなくした」という事件報道の中で、その被害小学生に直接インタビューし、当時のことを直接説明させている映像が放送された。被害小学生の心情に全く配慮していない、このような報道姿勢はあってはならない。被害小学生の心のケア・トラウマの解消を第一に考えるべきではないのか。

  • ある会社の新型スマートフォンが発売され、マスコミのネタになっているが、全体でいえばごく一部の商品だ。それなのに長い時間、機能の説明までして大きく放送している。まるで放送局がPR会社になったかのようだ。

  • 県議会議員の政務活動費不正支出に関する過剰な取材が不快だった。数人で取り囲んでつきまとい、大きな機材をかついで公共の場所で追いかけ回すなど、危険を省みない傍若無人な取材は目を惹いた。これも"報道の自由"という言い訳で許されるのか。逃走する県議に向かって「県民は納得しませんよ」と叫んでいたが、あのような強引な取材こそ納得できない。各番組の出演者は、県議のドタバタを批判していたが、取材も含めてのドタバタ劇に見えた。

  • 神戸小1女児遺体遺棄事件の報道で、不快に思ったことがある。事件の詳細を読み上げる際、人型のイラストが表示され、アナウンサーの音声と共に、どこが切断され、どの部分が見つかっていないかなど、事細かに説明していた。不快で、不謹慎な報道の仕方だ。ご遺族はもちろん、視聴者が不快になる説明は必要ない。残虐な事件が起こると、どのようなやり方でどのような状態で見つかった等の詳細を伝えることが多いが、必要以上の情報を視聴者に伝える行為はおかしい。

【番組全般・その他】

  • 「アニメに規制は必要か?」と題した特集スペシャルだった。この中で、「アニメが好き」という特定の趣味を持つ人々に対し、差別的・偏見的とも取れる一方的な批判がされていた。多様な趣味がある中で、特定の趣味だけを徹底的に批判する構成は異常である。

  • アニメを規制すべきかどうかなど、オタクについての放送だったが、何の根拠も出さずに「アニメオタクから犯罪者が生まれるから規制すべきだ」や「アニメオタクには彼女がいない」など、さも全員がそうであるかのような発言が多く、差別的で気分が悪くなった。番組構成もオタクが悪く見えるようにゲストを選んでいて、公開処刑のようだった。趣味をバカにされて嫌だったし、そういうことは個人の自由だと思う。

  • 「アニメや漫画は規制すべきか?」などをテーマにしていた。私は美少女漫画業界で仕事をしている。そんな私から見て、「アニメや漫画にハマる男は犯罪者予備軍」や「アニメ好きは勉強もできず無職」「自衛隊募集のアニメ絵ポスターで入った人はへこたれる」という決めつけや、「フィギュアが好きな男はおかしい」という発言は短絡的な言い方で、見ていてとても不快だった。私はこの仕事をプライドを持ってやっている。この業界で仕事をしている人間の名誉を傷つけている。この業界に関わり家庭を養っている人間すべての人が、まるで犯罪者予備軍を作っているかの内容で、とても傷ついた。好きな番組だっただけに残念だ。まさか好きな番組を見て傷つくとは夢にも思わなかった。

  • 「シニアとの新つきあい方」だった。若い世代の大多数がシニアの言動にイライラした経験があるという。たとえば「公共の場などでシニアはモタモタしていて困る」など、年を取れば仕方がないことなのに、それを若い世代がツイッター感覚で言いたい放題言っていた。司会者も若いせいか、どうも若い世代に同調しがちで、シニア世代の私は見ていて不愉快だった。それをするなら、今度はシニア視聴者限定の「若い世代にモノ申す」といった特集を組み、井戸端会議感覚で我々にも言いたい放題言わせてほしい。

  • 美味い店を紹介するのはもう飽きたので不味いお店に訪問してみようという趣旨で、こそこそ隠れてひたすら「不味い」「クサイ」と料理を批判して、最終的には店長を出して、店の紹介をするといったものだった。この企画は問題があると思う。人の尊厳を貶めている。こういった趣旨の悪ふざけは真似をする人も出るので控えるべきだ。

  • 暴走族を取り上げていた。その映像はオートバイで爆音を出したり、警察の車に体当たりするものだった。私が住む地域は高速道路やパーキングに近いこともあって、暴走族の抜け道になっている。半年から1年かけて県警の協力のもと取り締まることが出来たばかりである。この放送をきっかけに、また爆音を出し蛇行運転をする暴走族が出始めた。暴走族対策をまた一からやり直しかと思うと腹立たしい限りだ。

  • テニスの男子選手が全米オープンで準優勝したことで大盛り上がりだ。確かに日本人選手が4大大会の決勝に進んだことはものすごい快挙だろう。しかし、同じ大会で車いすテニスの選手たちがシングルス、ダブルスの2冠に輝いたことはほとんど報道されていない。6年後には東京でオリンピック、パラリンピックも行われる。マスコミにはもう少し公平な報道をお願いしたい。

  • 元受刑者が服役中のことを語るという特集があった。罪名の記述はなく、顔も声も隠されることもなく、普通にインタビューに答えていた。年齢様々だったが、どの人も淡々と話し、時折笑いながらインタビューに答える姿が放送され不快だった。元受刑者という立場の人が、なぜ堂々とバラエティー番組のVTRに出演しているのか。服役後だからいいと考えたのか。罪を犯したということは何らかの形で被害に遭った人がいる。被害者がこの番組を見たらどう思うのか。バラエティーの「ネタ」として異色の人のインタビューを放送したのかもしれないが、不愉快だった。

  • 救急医療を特集していた。そのVTRの中の、ある女医の発言にショックを受けた。真偽はともかく、バラエティー要素の多い番組の中で、生死にかかわるような"深刻な病気"の話題を取り上げてほしくない。もっときちんとした番組で扱ってほしい。

  • 男性タレントが、女性の漁師がタコを採った際、タコが体に張り付いた写真を見て「タコがレイプしている」と発言していた。スタジオにいた女性出演者はたしなめるようなことを言っていたが、朝の番組にふさわしくないコメンテーターは勘弁してほしい。

  • インターネット上で行われる「児童買春」の取り引きの実態について取り上げていたが、小学生児童が買春をもちかける際に使われる「隠語」を、番組出演者にクイズ形式で答えさせながら、おもしろおかしく放送していた。放送された番組の雰囲気は、児童買春の危険や撲滅を訴えるものではなく、むしろ助長させる方向性を感じた。また、世界的に有名な「不倫サイト」を取り上げ、日本国内でそのサイトの会員数が「100万人突破した」などと、全く真偽が不明な情報を伝えていた。

  • 特定の女性タレントに向かって「ババア」という名前をつけ、ずっと番組のなかで「ババア」と呼び続けている。「ババア」とは人をバカにした呼び方であり、また年齢の高い女性への侮辱だ。同じ女性として、またその女性タレントと同年代の友人を持つものとして不快である。

  • 沖縄と北海道の出身タレントがご当地自慢で対決するという企画だった。北海道出身の男性芸人が「北海道の人の方が巨乳が多い」と言い出した。番組は北海道と沖縄県のどちらが巨乳が多いのかを検証するために、一般女性への街頭インタビューを行ない、顔にモザイクなどを入れないで放送した。女性が胸のサイズを回答後、顔と胸の横のアップ映像も映し出されていた。女性への配慮がなさすぎる。最近はネットに動画がアップされ、恥ずかしい映像が流れ続けることもある。検証するなら、アンケート結果を発表するだけでも良いのではないか。

  • "不倫ドラマに主婦が共感"というテーマで、ドラマを絡めながら主婦の不倫についてトークしていた。「主婦の不倫の殆どが夫には気づかれない」という話や、視聴者の不倫体験を取り上げるなど、あたかも不倫が普通のことであるかのような展開だった。これに影響されて、不倫行為に罪悪感を持たなくなる人が増えるのではないか。実際には、不倫によって裁判で苦しんだり、自分や家族に悲惨な結果を招いたりする人も少なくない。こうした現実についてももっと言及するべきだ。

  • スポーツはリアルタイムで見たい。現在進行中の複数の試合の映像を編集することが大変なことは理解できるが、余りにもひどい。なぜ生で見られる競技を中継せず、録画した試合を放送するのか。せっかく楽しみにしていたスポーツの大会なのに、見ていてストレスが溜まる。

  • 大量殺人を取り上げ、殺人シーンや"再現VTR"、実際の映像などが多く紹介された。嫌なら見なければ良いのだが、まさかここまでグロテスクな内容だとは思わず見てしまい、凍り付いたままチャンネルを替えることができなかった。番組を見た後は、その凄惨な内容に気分が悪くなってしまった。殺人への興味と助長につながるのではないかと心配になった。

  • 高級料理を食べる合間に、過去の映像をふりかえるという演出があった。その映像のひとつに、男性タレントが屋外に設置された簡易トイレに入った瞬間、トイレが爆破されるシーンがあった。トイレから出てきた彼の姿を見て食事中の私の手が止まった。茶色の汚物にまみれ、ひきつった笑顔のアップ、トイレの部屋の中は飛び散った汚物まみれだった。食事をしながら汚物まみれの姿を見せられる視聴者のことをどう思っているのか。

  • 公共の電波を使って、女性アナウンサーの結婚という、個人的なことを放送していた。単なる社員の結婚を、朝の情報番組で取り上げる必要があるのか。"卒業"と表現しているが、単なる異動ではないのか。周りがちやほやするから、アナウンサーがタレント化するのではないか。アナウンサーという立場を自覚していただきたい。

【ラジオ】

  • 安倍内閣の改造人事で、街の意見として女性の活用をほめる声しか紹介していなかった。そうでない意見も放送するべきだ。多様な角度からの意見がないと、マスコミの意味がない。

  • 街中で見かけた迷惑な人を報告するコーナーがある。最近は、「電車内で座っていた女子高生のパンツが見えていた」や「外で生着替えをしていた」などと、迷惑な人を投稿するというより、お色気系の投稿や単なる会社の上司や先輩に対しての悪口の投稿が多い。明らかに下ネタの投稿が目立つ。

  • サンマ漁の話で「めくらめっぽう」と言っていた。リポートをしていた男性は放送に携わる者ではないので、不見識と責めることはできない面がある。しかし、番組を担当するアナウンサーやキャスターは、表現者だ。しかし訂正をするでもなく、そのまま放置していた。速やかに訂正をし、フォローするのがプロではないのか。十年一日がごとく、漫然と仕事をしているから、不適切表現があっても、プロとして速やかな対応を取れないのでないのか。

  • 各ラジオ局とも夜の時間帯(午後9時くらい~)の番組は、10代の学生をターゲットに絞りすぎているのではないのか。もう少し上の年代の社会人でも楽しめるような番組を作って頂きたい。

【CM】

  • インスタントラーメンのCMで"日本の文化"を伝えたい気持ちは理解できるが、「日本の若者はインスタントラーメンとアイドルが好き、漫画が好き」等、"日本の若者文化=オタク文化"であるかのような作りになっている。これでは、日本の若者=バカばかりということになってしまう。CMによって、日本の若者への間違った印象がつき、世論をミスリードすることにもなる。

  • あるコンビニのCMで、「近くて便利」というキャッチコピーを使っているが、店舗が1件もない鳥取、青森、高知の3県にとっては「遠くて不便」でしかない。「近くて便利」というキャッチコピーは間違っている。

青少年に関する意見

【「性的表現」に関する意見】

  • 人気の高いバンドが音楽番組で新曲を披露していたが、性行為を思わせるような歌詞であり、卑わいなしぐさも多かった。若い視聴者も多いと思われる番組なので、子どもたちに悪影響を与えないか心配だ。

  • 盗撮事件などを報道する際に、スカート丈の短い女性の下半身を資料映像として使用しているケースを散見するが、即刻やめるべきだ。青少年への悪い影響が懸念されるほか、顔は映っていないとはいえ、下半身を撮影する行為そのものが盗撮と捉えられかねない。

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で料理がおいしくない料理店を取材し、出演者が食事しながら「まずい」「臭い」などと言っていた。店主を嘲笑するような内容であり、出演者に嫌悪感を抱いた。子どもにいじめをしてもいいと言っているようなものだ。

【「言葉」に関する意見】

  • 最近、テロップの脱字や送り仮名の間違いが多いように感じる。子どもが間違って覚えてしまう可能性もあるので、制作時の確認を徹底してほしい。

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • 「イスラム国」に関する報道で、ジャーナリストなどが殺害される直前の映像が流されることがある。実際に殺害されるシーンではないが、ひざまずかされた人の横に刃物を持った兵士が立っている映像は、その後を想像させ、恐怖を感じる。そのような映像を子どもたちが繰り返し見ることの悪影響を危惧している。報道の重要性は理解しているが、もっと違った伝え方はできないものだろうか。

【「編成」に関する意見】

  • 不倫をテーマにしたドラマが昼間の時間帯に再放送されている。子どもたちが見る可能性のある時間帯に放送すべきではない。深夜に放送すべきだ。また、番組宣伝も昼間の時間帯には頻繁に行わないでほしい。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 神戸の女児遺体遺棄事件の報道で、被害女児の同級生にまでインタビューするのはいかがなものか。ただでさえ、同級生の子どもたちは心に傷を負っており、心のケアが必要な状況だ。近隣の大人へのインタビューにとどめるべきではないか。