沖縄の那覇空港は、全国でも飛行機の離発着が多い空港の1つだ。特に、1本しかない滑走路に、軍用機と旅客機が交互に、しかもかなり頻繁に発着する空港も珍しい。軍用機は自衛隊機で、しかも、陸上・海上・航空と3つすべてそろっているし、旅客機のほうも、羽田便などの大型ジャンボ機から、離島向けの小さなプロペラ機まで、まさに“多種多様”な飛行機が見られる。

その飛行機好きに有名な那覇空港の撮影スポットが「瀬長島」。ほぼ南北に延びる滑走路の南にあるこの島に昨年12月、リゾートホテル『琉球温泉瀬長島ホテル』がプレオープンした。今年2月、那覇に出張する用事があり、せっかくなのでこのホテルに早速、泊まってみた。

空港からホテルまで、車で10〜15分ほど。午前中はホテルから空港までの無料シャトルバス(前日までに要予約)が出ているが、空港からホテルに向かうまではバスなどの公共機関がないので注意。レンタカーならば宿泊客なら無料で駐車できる。

ホテルの部屋は、那覇空港を一望する「エアポートビュー」と、海に面した「オーシャンビュー」がある。今回はエアポートビューの部屋を予約。その5階の部屋からは、確かに空港の滑走路が一望でき、しかも、部屋にあるバルコニーやバスルームからも眺めることができた。ホテルに到着したのが夜だったので、まるでライトアップされたかのような滑走路に次々と旅客機が左手から降りてくる光景は本当にワクワクした。ちなみに、オーシャンビューの部屋からは沖縄の海に沈んでいく夕焼けの絶景が見られるそう。

そして、ホテルには「琉球温泉 龍神の湯」が併設されている。通常、大人1300円の入湯料が宿泊客ならチェックアウトまで無料で利用できるのもうれしかった。広々とした内湯のほか、露天の岩風呂やつぼ湯、サウナの本場・フィンランドの「ロウリュサウナ」などもあり、旅の疲れもすっかりリフレッシュできた(日帰り温泉の利用も可能)

「朝食」もすばらしかった。ゴーヤチャンプルやサータアンダギー、もずくなどの沖縄ならではのメニューもたくさんそろい、バイキング形式だったので、朝からしっかり食べることができて味もボリュームも大満足だった。

その後、部屋のバルコニーから、300mm相当の望遠レンズで飛行機の撮影を試みてみた。朝早くから着陸してくるのは軍用機が圧倒的に多かったが、その後、旅客機もほぼ途切れることなく、次々と離発着していくのでまったく飽きない、というよりかなり慌ただしかった。きっと飛行機好きにはたまらない環境なはずで、あっという間に時間が経っていった。

那覇での宿泊先として、飛行機好きはもちろん、空港からも近くロケーションもいいのでぜひオススメだ。

琉球温泉瀬長島ホテル