贈る? 贈らない? みんなのお歳暮事情をリサーチ

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そろそろ本格的に盛り上がってきた、デパートや大手スーパーの催事場で大々的に繰り広げられるお歳暮コーナー。実際のところ、お歳暮ってみんな贈っているの? どんな相手に贈っている? お歳暮の由来やマナーを確認するとともに、周囲の声を聞いてみた。

ちなみに、2013年のもらってうれしいお歳暮ベスト3は以下の通り。1位「商品券」、2位「カタログギフト」、3位「ビール、発泡酒」(2013年8月ギフト総合研究所調べ)

ちなみに、2013年のもらってうれしいお歳暮ベスト3は以下の通り。1位「商品券」、2位「カタログギフト」、3位「ビール、発泡酒」
(2013年8月ギフト総合研究所調べ)

由来

諸説あるようだが、正月に家々で飾ってきた「年神様」信仰に基づくもので、先祖を敬い、翌年の豊作を祈願するために、暮れのうちにお供えものをしたことが始まりといわれる。また、江戸の商人が暮れに大店(おおだな)に仕入れ代金を払う際、一年の挨拶まわりも兼ねて贈り物をしたことが起源という説も。

贈る時期

関東では12月初旬から31日、関西では12月13日から31日までと、地域によって違いがある。注意しなくてはならないのが、12月26日以降に届く場合は「お歳暮」ではなく「謹賀新年」または「寒中お見舞い」になること。贈るタイミングも重要だ。

贈る相手

決まりはないが、目安としては「継続してお世話になっており、今後もお世話になる人」で、「自分と同等以上の関係の相手」と考えるのが一般的だ。具体的には両親、義理の親、上司、恩師、先輩、取引先などなど。感謝を伝えたい相手なら誰にでも贈ってOK。

お歳暮について理解したところで、実際みんな贈っているの? という疑問を解決するべく、知人たちから、生の声を集めてみた。

「お茶のお稽古の先生に贈っています。いろいろとお金がかかる世界なので、現金を贈るのが常識らしいです。ちなみに、お中元とお歳暮で1万円ずつ贈ります」(32歳・会社員・女性)

「独身になってからは特に贈っていませんね。結婚していた頃は、仲人の方などに毎年贈っていましたが……」(47歳・会社員・男性)

「我が家からは特に贈らないのですが、私の実家(秋田)と主人の実家(和歌山)同士で、りんごとみかんを贈り合っているみたいです」(33歳・主婦)

「会社からお得意先に贈っていますね。同僚と、カタログをめくりながら決めています。毎年ハムとか高級梅干とか……。もはや形骸化したイベントって感じですね」(35歳・会社員・男性)

「いただく専門です。職場に顧客からたくさん届きます。職員で分配しあって、毎年かなり生活の足しになっています(笑)。年配の方から届くのがほとんどですね」(33歳・税理士・女性)

「正直もらったことがないので贈ったこともないです。年賀状みたいに当たり前の習慣であれば、自分もやっていたと思うけれど……」(25歳・カメラマン・男性)

「仕事相手に贈ります! 風習に乗っかって、堂々とわいろを贈るいい機会なので(笑)。センスのいいものを贈ってライバルに差をつけます。継続可能な金額がポイント」(45歳・フリー編集者・女性)

贈り方も贈る内容も、人それぞれ。やはり若い世代の方が「お歳暮」文化は希薄になっているようだ。しかし、形式にこだわらず、お世話になっている人には日頃から贈り物をしているという声も多かった。大切な人に感謝して、贈り物をしたいという気持ちが大切なのかも。

(波多野友子+ノオト)

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