住まいの雑学
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岡島梓 /企画・エフェクト
2014年10月30日 (木)

コーヒーの焙煎が家でもできる! 焙煎教室に参加してみた

コーヒーの焙煎が家でもできる! 焙煎教室に参加してみた(撮影:筆者)
撮影:筆者

ドリップコーヒーがコンビニでも楽しめるようになり、よりコーヒーが身近なものになってきた。すでに自分で豆を挽いてコーヒーを楽しんでいる、なんて人もいるかもしれない。しかし、淹れるための知識や、器具がなければ、美味しい一杯は注げない。また、市販の豆は焙煎時期が分からないことも多く、豆の鮮度を確認するのは難しい。

そこで、東京・かっぱ橋の「世界の珈琲 ユニオン」が開催する焙煎教室に参加し、講師の石川さんに、家庭でもできる焙煎について教わった。まずは家庭向けの道具について。

「ガスを引いて使う小型焙煎機もあるのですが、一般家庭では手軽にできる手網で焙煎することがおすすめです」

今回手焼き用に準備された道具は、カセットコンロ、風よけと高さの目安にシフォンケーキの型、ふた付きの焙煎用網、冷却用のざる、炒った豆を冷やす扇風機。ただ、ガスコンロで代用することもでき、カセットコンロがなくても問題はないそう。冷やすための道具も、ドライヤー(冷風)やうちわがあれば十分とのこと。新たに購入する必要がありそうなのは焙煎用の網くらいで、それも2500円ほどで買える。

【画像1】煎る前のコーヒー豆。じつはこんな色をしている(撮影:筆者)

【画像1】煎る前のコーヒー豆。じつはこんな色をしている(撮影:筆者)

手順は、まず生豆100gを洗濯ネットに入れてよく洗う。そして、きれいなタオルでその豆を拭いたら素早くふた付き網に入れ、強火でコンロの上から外れないよう、小刻みに横に振る。

【画像2】鍋の素材によっては熱くなるので、軍手などを使用したい(撮影:筆者)

【画像2】鍋の素材によっては熱くなるので、軍手などを使用したい(撮影:筆者)

「最初の5分間で水分を飛ばします。ここでサボると出来上がりにムラが出るので頑張って!」

そうアドバイスを受け、網を振る手に力が入る。

「ときどきふたを開けて、豆の色を確認します。7分で、緑色の豆が黄味がかってくれば成功。それより前に茶色や黄色くなったら網を高く上げて振ってください。火力より、高さで調整したほうが簡単です」

【画像3】7分間振り続けると、豆の色はこの黄味がかった感じに(撮影:筆者)

【画像3】7分間振り続けると、豆の色はこの黄味がかった感じに(撮影:筆者)

振り続けること10分、各テーブルからパチパチと音が!

「これを、一爆ぜ(ひとはぜ)と言って、豆に含まれるさまざまな物質が化学反応によって爆発を起こしているんです」

一爆ぜの前あたりから、香ばしい香りが漂ってくる。コーヒーアロマに浸りながらも、まんべんなく火を通すための手は休めない。すると、12分過ぎにパチパチと先ほどより高い音が。

「これが二爆ぜ(ふたはぜ)です。苦みが好きな方は、二爆ぜまで炒りましょう。あとはお好みで調整してください」

炒り終わったらざるに移して、下から冷風を当てて出来上がり。つやつやと光る豆を見ていると、達成感を覚える。

【画像4】この色艶が出てくれば完成。みんなが知っているコーヒー豆だ(撮影:筆者)

【画像4】この色艶が出てくれば完成。みんなが知っているコーヒー豆だ(撮影:筆者)

慣れないうちは腕が疲れるが、無心で網を振るのは楽しく、講座に参加されていた方々が熱中されていたのが印象的だった。自分で炒った豆を挽きたてで飲めるのは、最高の贅沢。休日や、夜中の楽しみにチャレンジしてみてはどうだろう。

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