住まいの雑学
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2013年1月1日 (火)

掃除や洗濯をしてはダメ? 正月にまつわる意外なタブーとは

【画像2】(写真/PIXTA)
Photo: iStockphoto / thinkstock

お正月に「○○をしてはいけない!」と誰かに言われた経験はあるだろうか? 最近ではあまり耳にすることがなくなったが、昔はさまざまなジンクスがあったようだ。Yahoo!知恵袋では、驚くほどたくさんの「タブー」が紹介されている。

「掃除をしない」「お金を使わない」「喧嘩をしない」「寺や墓に行かない」「洗濯や洗い物をしない」「殺生(釣り・猟なども)をしない」などなど…。一体、誰が言い始めたのか、これほど多くの行為が正月に禁じられているとは驚きだ。そこで今回はこれらのジンクスの意味や由来についてご紹介していきたい。

■元日に掃除をすると福の神が逃げる!
『日本人の「縁起」と「ジンクス」』(北嶋廣敏著)によると、お正月は、家に福の神をお迎えする日。そのために、門松を飾ったり鏡餅を用意したりするのだ。「元日に掃除をすると、わざわざやってきた福の神を掃き出すことになってしまう」ため、縁起が悪いのだという。また、同じ理由から、「洗濯も裁縫も風呂に入るのも禁止」。どれも、福の神を追い出してしまうことになるらしい。

そういえば、正月三が日は主婦が家事を休む日、という話を聞いたことがある。年末に大掃除をするのも、おせち料理をつくるのも、そのおせち料理を食べるときに使い捨ての寿箸を使うのも、すべてはお正月に家事をしなくて済むように。福の神のためか、あるいは毎日働く主婦のためか、いずれにしてもお正月はゆっくり・のんびり過ごすのが良さそうだ。

■お正月は喧嘩もひとやすみ!
新年早々、喧嘩や争いごとはやはり控えたい。悪い運気を呼び込むことになり、一年中喧嘩の絶えない家庭になってしまうそうだ。とはいうものの、喧嘩してしまった…という家庭も少なくないようで、読売オンラインの掲示板でも、「元旦から夫婦喧嘩してしまいました!」という書き込みがちらほら。お正月に喧嘩はダメ!と、頭では分かっていてもなかなか難しいものだ。

■お賽銭以外のお金は使わない!
「元日にお金を使うと、その年は浪費する年になるので、控える」という意味のようだ。ちなみにお賽銭は大丈夫とのこと。ただ、初詣のついでに美味しいものを食べたり、元日の初売りが定着しつつある今の日本では、このジンクスはちょっと受け入れられ難い気もする。
参考:ちょびのわQ&A「新年のうんちく

このようなジンクス・タブーは、住む地域や家の風習などによって、どれを信じるかは違ってくるもの。また、昔と今ではライフスタイルが様変わりしているため、今の日本には当てはまらないものも多いかもしれない。しかし、昨年多かった浪費や喧嘩を、今年はやめよう!という心がけをするタイミングとしてはピッタリかもしれない。

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