黒夢

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黒夢が1996年以来となる男性限定ライ
ヴの開催を発表

「TOUR 2014 BEFORE THE NEXT SLEEP VOL.1『夢は鞭』」と銘打たれた全国ツアーの只中にある黒夢。10月30日、清春の誕生日に行なわれる東京・新木場STUDIO COAST公演でこの“VOL.1”はクライマックスを迎えることになるわけだが、その先、11月にも注目すべき2本のライヴが控えている。題して「The second coming of 1996『BOYS ONLY』」――そう、まさに1996年以来となる男性限定ライヴである。今回は11月15日に名古屋ダイアモンドホール、同19日にZepp Diver City Tokyoで開催されることになっている。
近年においては男性限定/女性限定でのライヴを開催しているバンドもめずらしくないが、黒夢は間違いなくそうした試みの先駆けとして伝えられるべき存在だ。デビュー当初は女性ファンの比率が高かった彼らのライヴは、のちには周辺のバンドに比べて極端なほど男性客の割合の高いものとして認知されるようになっていった。現在にも通じるような男女半々の観客比が成立するようになったのも、過去にこうした試みを実践してきたことと無関係ではないだろう。

先頃、9月6日のZepp Nagoyaでの公演の際に、清春はこのBOYS ONLY公演実施について語りながら、女性ファンに向けて“待機命令”を口にして、「え~っ!」という不平を訴える声を浴びていたが、もちろん清春のそうした言葉も冗談交じりのものであり、女性客たちもそれを理解したうえで声をあげている様子だった。実際、同公演の序盤には「今日も男ばっかりで嫌です。帰りたいです。(笑)」というMCまであったほど男性客が目立っていたし、現在の黒夢にとって男性限定のライヴというのは“どうしてもやらなければならないもの”というわけではない。実際、観客比がどんな状態にあろうと彼らが攻撃の手を緩めたりするはずはないし、今や“激しいライヴは女性客には危険”と考えている人たちも少数派だろう。が、そこで敢えて彼らがBOYS ONLYという機会を設けるとなれば、やはり通常の公演とは違う何かがそこで生まれることになるはずなのだ。

よりアグレッシヴな曲中心のセットリストになる? そうかもしれないし、そんな単純なことではないかもしれない。しかしどうあれ、今回のロング・ツアー自体が黒夢にとって“ふたりが出会った頃に戻る”といった意味合いのあるものであるのと同様に、今回の男性限定公演にも、“敢えてあの頃と同じ試みをしたらどうなるのか?”といった意図が含まれているに違いない。同時に男性ファンたちには、女性ファンたちが羨望のまなざしを向けるこの2本のライヴを経たときに、清春と人時に「やっぱりやって良かった」と言わせる義務があるともいえる。

もちろんこの男性限定ライヴにおける具体的な内容の差異などについては、まだ何ひとつわかっていない。ただ、この2公演に限っては、『地獄ノ三夜』の大阪公演でも起用されていたBATCAVEのドラマー、YOUTH-K!!!の参加が決まっている。現在進行中のツアーでは、さまざまな時代のヒットシングル曲が惜しみなく披露されていたりもするが、果たしてこの二夜にはどんなことが起こるのか? そしてこの2本を境に、何かが変わることになるのか? かつてと同様、明日を読み切ることが不可能な黒夢の動向から目を離さずにおきたいところだ。

文:増田勇一

黒夢  The second coming of 1996 『
BOYS ONLY』

11月15日(土) 名古屋ダイアモンドホール
11月19日(水) ZEPP DiverCity TOKYO
■ぴあ最速先行受付
9月17日(水) 11:00 ~ 9月21日(日) 23:59
http://pia.jp/t/kuroyume/

黒夢 TOUR 2014 BEFORE THE NEXT SLE
EP VOL.2 『毒と華』

12月04日(木)郡山Hip Shot Japan
12月05日(金)盛岡Club Change WAVE
12月12日(金)京都FANJ
12月13日(土)京都FANJ
12月14日(日)滋賀U☆STONE
12月20日(土)富山MAIRO
12月21日(日)長野CLUB JUNK BOX
12月23日(火・祝)横浜Bay Hall
12月24日(水)横浜Bay Hall
12月30日(火)なんばHatch
12月31日(水)Zepp Nagoya
■12月4日(木)~12月31日(水)公演 プレイガイド最速先行受付
10月4日(土) 11:00 ~ 10月8日(水) 23:59
http://pia.jp/t/kuroyume/
 
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