スポーツ

井川慶 若手に「(メジャーのこと)何でも話し教えたい」

 メジャー帰りの井川慶(32=オリックス)のイメチェンが話題になっている。調整を引き受ける新井宏昌・二軍監督が、

「今まで聞いていたのとはまったくイメージが違う」と目を丸くするほど、渡米前とはまるで“別人”になっているというのだ。

「とにかく饒舌で笑顔を絶やさない。木佐貫(洋)や小松(聖)らと談笑していたかと思えば、コーチたちにも積極的に話しかけ、集まった記者の質問にも丁寧に応じていた。“若い選手には(メジャーのことを)何でも話して教えてあげたい”なんて、あまりチームメートと絡まなかった阪神時代には絶対にいわなかったのに……」(在阪スポーツ紙記者)

 かつての井川といえば、

「初めての球宴では独りぼっちで壁当てしていた」
「遠征先ではコンビニでおにぎりを買い、部屋に籠ってTVゲーム」
「寮の部屋ではラジコンばかり。寮長に“たまには外に出ろ”といわれて、ラジコン飛行機を始めた」

 といった数々の“変人伝説”で知られていた。阪神時代の2003年には20勝を挙げたが、MLBではほとんどマイナー暮らし。アメリカで突きつけられた厳しい現実が、固く閉ざされていた井川の心を開いたのか。

 ただ、変わらぬ部分もある。趣味のゲームは相変わらずで、先日はネットで対戦するサッカーゲームの関東エリアチャンピオン(128チームの頂点)に輝き、全国大会に出場。また、阪神時代は「快適だから」という理由で寮に住み続けていたが、オリックスでも寮生活中。2007年に結婚しているはずだが、奥さんはどうするのだろうか。

「当面は二軍で調整し、一軍登板は早くても交流戦頃になる」(前出のスポーツ紙記者)と見られているが、アメリカナイズされた“ニュー井川”の登場が待ち遠しい。

※週刊ポスト2012年4月20日号

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