リフォーム・内装
賃貸でも部屋をカスタマイズ!
94
島田 美那子
2013年8月7日 (水)

UR都市機構がDIY部を結成!箕面粟生団地現地案内所がDIYで生まれ変わる!?

色むらや落書きもDIYならではの味!?(画像提供:UR都市機構)
画像提供:UR都市機構

既製品を買ったり、専門業者に頼むのではなく、自分の手で生活空間をつくったり、修理をしたりするDIY(Do It Yourself)。賃貸の場合は退去するときに原状回復をしなければならなかったりして、持ち家でないとなかなか手を出せないものでしたが、最近では原状回復義務のない賃貸物件も登場してきており、若者を中心に、DIYを楽しむ人が増えてきています。今回は『DIY住宅』を提供しているUR都市機構に『UR-DIY部』が発足したということで、第一回の活動に密着してきました。

箕面粟生第3団地にはDIY住戸のモデルルームも

「ファッションの場合、色や柄などそれぞれのニーズに応える選択肢がたくさんありますが、賃貸住宅は画一的。そこで、それぞれのニーズに応えるべく、自由にお客様の好みに合わせて内装を変えられる『DIY住宅』をUR都市機構は提供しています」と語るのはDIY部顧問で団地マネージャーの西山さん。

そもそも、UR都市機構が提供するDIY住宅とは、原状回復義務が原則免除で、DIYのプランニングと施工期間として、月額家賃3カ月相当が無料になる賃貸住宅。入居者がDIYを行うことが前提なので、内装は、一部未補修のままで入居するということですが、原状回復の心配や施工期間の3カ月分の家賃のことは気にせず、自分好みの部屋に気軽にカスタマイズすることができるそうです。

今回UR-DIY部の活動が行われた箕面粟生第3団地は、このDIY住宅を募集している団地のひとつ。団地内にはすでにDIYによって生まれ変わったモデルルームがあり、DIYでどんな風に住まいをカスタマイズできるのか、実際に見学することができます。

UR都市機構がDIY部を結成!箕面粟生団地現地案内所がDIYで生まれ変わる!?

【画像1】箕面粟生第3団地内のDIY住宅のモデルルーム。元々和室だった部屋がDIYでまるでカフェの様な雰囲気に

UR都市機構がDIY部を結成!箕面粟生団地現地案内所がDIYで生まれ変わる!?

【画像2】リビング脇に設けられた書斎スペースは、なんと元々押入れだった場所だそう

UR都市機構がDIY部を結成!箕面粟生団地現地案内所がDIYで生まれ変わる!?

【画像3】塗るだけで黒板になる塗料が施された納戸の扉。モデルルームにはDIY初心者でも手軽にまねできそうなアイディアが満載です

第一回部活動のミッションは現地案内所をDIYで一新!

「DIYをやってみたい」「DIYって楽しそう」と思っても、なかなか一歩踏み出せない人は多いはず。実際、UR都市機構の方たちもDIYをしたことがないという人が多く、自分が体感しないことにはお客様に勧めるときに説得力がない!ということで、今回のDIY部発足に至ったそう。

ということで、今回の第一回の活動に参加しているのは若い職員を中心に集まったDIY初心者ばかり。1日で現地販売所の壁と床を一新するということで、壁紙貼りやペンキ塗りの指南役に輸入壁紙などを販売する「壁紙屋本舗」の方を迎え、DIYがスタートしました。

UR都市機構がDIY部を結成!箕面粟生団地現地案内所がDIYで生まれ変わる!?

【画像4】思い思いに作業スタート。オレンジと水色に壁を塗ったり、木目調の壁紙を貼ったり。個性的なコーディネートにできるのもDIYならではの楽しみ

UR都市機構がDIY部を結成!箕面粟生団地現地案内所がDIYで生まれ変わる!?

【画像5】キッチン収納の扉も、取り外して壁紙をオン。あっという間に木目調の扉に変身です。「慣れたらそんなに難しくないですよ」と頼もしい男子部員はすっかり職人さんのよう

UR都市機構がDIY部を結成!箕面粟生団地現地案内所がDIYで生まれ変わる!?

【画像6】「壁にペンキで落書きなんて、普段できないことだから楽しい!」と早速始まった落書き大会に大喜びの部員たち(画像提供:UR都市機構)

UR都市機構がDIY部を結成!箕面粟生団地現地案内所がDIYで生まれ変わる!?

【画像7】もちろん筆者も参加。「ストレス発散になる~」とはしゃいでいたら、「そんなにストレスが溜まるお仕事なんですか?」と女子部員からするどい一言(笑)。ストレスの溜まり具合はさておき、ペンキ塗りには体験してみないと分からない爽快感があります(画像提供:UR都市機構)

UR都市機構がDIY部を結成!箕面粟生団地現地案内所がDIYで生まれ変わる!?

【画像8】あっという間に作業は進み、夕方にはこんな状態に。このお部屋、もともと和室だったとは思えません(画像提供:UR都市機構)

UR都市機構がDIY部を結成!箕面粟生団地現地案内所がDIYで生まれ変わる!?

【画像9】壁の雰囲気が変わっただけで、トイレも見違えるよう(画像提供:UR都市機構)

今後のUR-DIY部は団地内の古くなった集会所を使って、住民の方たちと一緒にDIYをするイベントなどを考えているそうですが、まずは、まだまだ言葉自体知らない人の多いDIYの認知度を上げ、楽しさを広めていきたいとのこと。

筆者もDIY初体験でしたが、想像していた以上にペンキを塗ったり、壁紙を張ったりする作業自体が楽しくて驚かされました。今回はお手伝いをさせて頂いただけですが、これが自分の住まいで、壁の色や柄を考えたり、家具をつくったりするとしたら、どれだけワクワクするんだろう!と思ってしまいます。

棚を一つ付けてみたり、扉に壁紙を貼ってみたりするだけでも、DIY。まずはちょっとした部分から自分好みの空間をつくる楽しさを体感してみてはいかがでしょうか。

●UR都市機構 DIY紹介ページ
HP:http://www.ur-net.go.jp/kansai/diy_house/
https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2015/05/8570a75b41221990e33474714d10df5a.jpg
賃貸でも部屋をカスタマイズ! カスタマイズができる賃貸物件が増えつつあります。壁紙・床材の貼り替え、壁に棚を設置など、実例を紹介します。
26
前の記事 あなたも実家のホームインスペクター?帰省したら実家のココをチェック
次の記事 いま、あえて「団地」という選択肢。住人に聞く団地暮らしのメリット
SUUMOで住まいを探してみよう