東京23区の家賃相場が安い駅ランキング！（2014年）

部屋の広さや周辺環境など、物件を探すときに気になる点はいろいろあるけれど、家賃は見逃せないポイントのひとつ。そこで今回は東京23区内の約460駅のなかから駅から徒歩10分以内、広さは10m²以上のワンルーム物件の平均家賃を集計し、家賃相場の安い駅ランキングを発表！

1位は北綾瀬駅。TOP5には葛飾区が多くランクイン

見事1位になったのは東京メトロ千代田線・ 北綾瀬駅。現在は隣の綾瀬駅から3両編成列車のみが行きかう事実上の支線だが、今後はホームが10両編成に対応し代々木上原方面へ直通運転が開始する予定。駅近くには、毎年5月～6月に約8100株のハナショウブが見ごろを迎える「しょうぶ沼公園」がある。周辺にはバーベキュー施設を備えた大谷田公園、温水プールもある東綾瀬公園など、憩いの場が豊富。区立の小・中学校もあり、子育て世代にもよさそう。北綾瀬から2駅で千代田線・日比谷線・東武伊勢崎線・JR常磐線が乗り入れる北千住駅へ。また駅前を通る環七沿いには首都高速の加平ランプもあり、電車・車ともに交通の便に優れている。

【画像1】北綾瀬駅。駅の近くにあるしょうぶ沼公園は憩いの場だ（撮影：編集部）

2位～4位はいずれも葛飾区。映画『男はつらいよ』の舞台になった2位の京成金町線・柴又駅に代表されるように、下町風情の残る地域だ。3位は京成本線・堀切菖蒲園（ほりきりしょうぶえん）駅。駅名でもあり数多くのハナショウブを観賞できる「堀切菖蒲園」は、江戸時代に観光名所として誕生し歌川広重など著名な絵師によって浮世絵に描かれるなど、地域のシンボルとして愛されている。荒川にもほど近く、休日には河川敷を散策する人や少年野球に汗を流す子どもたちでにぎわう。京成本線で日暮里駅まで約10分と、交通の便も申し分ない。

5位には区立小・中学校や都立高校をはじめ、東京女子学院や上智大学神学部など学校が多い西武新宿線・武蔵関駅がランクイン。リクルート住まいカンパニーの調査している「住みたい街ランキング」でもよく名前が挙がる吉祥寺まで、バスで約15分という好立地だ。

板橋区や杉並区など多彩な顔ぶれの6位以下。家賃相場の差額は僅差

6位から10位は平均家賃の差が1000円程度という大接戦。路線は都営三田線や東武伊勢崎線などさまざまだが、注目は7位の地下鉄成増駅。東京メトロ副都心線・有楽町線の2線が乗り入れており、さらに地上出口から3分ほど歩けば東武東上線・成増駅があるのだ。実質3路線が通る駅周辺は、ダイエーや西友といったスーパー、区立図書館など施設も充実している。副都心線の通勤急行に乗れば、地下鉄成増駅から池袋駅まで約15分、新宿三丁目駅まで約22分で到着できる。

9位には杉並区から京王井の頭線・久我山駅がランクイン。急行停車駅で、急行なら吉祥寺駅までわずか1駅約3分、渋谷駅までは4駅約13分。久我山駅から急行で2駅目の明大前駅で京王線に乗り換えると、新宿駅も約20分で行くことができる。駅の北と南にそれぞれスーパーがあり、区立中学へ続く駅北側の道は商店街になっている。駅を少し離れると静かな住宅街が広がり、住みやすい街と言えるだろう。

冒頭に書いたように、東京23区内だけでも駅の数は約460にものぼり、特徴もさまざま。新宿や池袋といったターミナル駅から数駅離れるだけで、家賃相場はぐっとリーズナブルに。その割には生活に便利な施設がそろっていたり主要駅まで行きやすかったりと、住みやすさの面では問題ない街も多い。今回のランキングも参考に、より範囲を広げて住まい選びをしてみては。

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