アギーレ・ジャパンがわずか4か月で消滅の危機に瀕している。8月にサッカー日本代表監督に就任したアギーレ氏がスペイン1部リーグ監督時代の八百長疑惑を追及されており、現地メディアでは起訴される見込みと報じられている。
もし起訴されれば、裁判は来年1月になる見込み。オーストラリアで開かれるアジアカップの日程と重なってしまう。
「アギーレ氏が指揮を執れない場合、監督代行はA代表コーチで五輪代表監督でもある手倉森誠氏が有力で、サッカー協会技術委員長の霜田正浩氏もあり得るでしょう。ただ、裁判が長期化したり、有罪判決が下されたりすれば後任監督を考えなくてはならない。現在の協会幹部で海外から監督を連れてこられるパイプを持つのは原博実・専務理事くらいですが、当然のことながらアギーレを招聘した当事者の原氏は責任を問われる立場。後任監督人事は簡単には決まらない」(スポーツライター・杉山茂樹氏)
そうした中で有力候補として名前が挙がるのがなんとアルベルト・ザッケローニ前監督だという。サッカー専門誌記者が語る。
「ザッケローニ氏はもともとブラジルW杯後も続投に意欲があったし、11月末に都内で行なわれた講演でも『代表監督の任期が4年では短すぎる』と語っていた。
あとは鹿島アントラーズを率いてJリーグを3連覇したオリヴェイラ氏も現在はフリーで候補の一人でしょう」
※週刊ポスト2014年12月19日号